なんと18年ぶりの復刊!
11月8日(日)は『はっぱみかん』復刊記念トークイベントでした。
会場は浜町の「絵本セラピスト協会セミナールーム」。以前ふくながじゅんぺいさんと「絵と干支へび対談」を開催したのと同じ場所です。
主催・運営は絵本セラピストのらくちゃん、こと中山純子さん。絵本セラピストのお仲間とともに、告知、準備、当日のオペレーションまで、ばっちり仕切ってくださいました。
ぼくにとっては新しい試みとしてオンライン配信もしました。といってもこれも、らくちゃん&フレンズにすべておまかせだったのですが(笑)
おかげさまで会場・オンラインとも予想以上に大勢の方にご参加いただきました。特にオンラインは、遠方の方や時間が合わない方から大好評で、本当にやってよかったと思いました。
『はっぱみかん』は2007年に出版した絵本です。じつに18年前ですね。絵は山口マオさん、佼成出版社から刊行されました。その後2014年ごろからでしょうか、「重版未定」の期間が長くありました。「ほしいが売っていない。どうにかならないのか」という声がぼくに直接届くこともあり、悔しい思いをしていましたが、今年の夏佼成出版社から「復刊します!」のお知らせが突然飛び込んできたのです。
嬉しかったですね!

トークイベントでは嬉しくてあれこれたくさんしゃべってしまいました。『はっぱみかん』を作った18年前のこと、お話を閃いたきっかけや、アイデアとテーマの関係、同じテーマで作ったもう1冊の絵本『おやゆびさん』(絵・ひろかわさえこ 鈴木出版)のことも話しました。
絵の山口マオさんとどんなやり取りをしたかも思い出せることを話しました。

当時いっしょに作った担当編集者Sさんも来てくださったので、当然(笑)トークに加わっていただきました。
今回復刊が決まった経緯はぼくも詳しくは知らず、ご参加の皆さんといっしょに初めてSさんからうかがうことになりました。
重版未定となった後も、とくにみかんの季節である冬になると読者からの問い合わせがあったことが復刊を決断した一つ目の理由だそうです。昔読んで心に残っている人や、図書館で読んでほしくなった人がたくさんいたのです。ありがたい!
もう一つは、営業部のSさん(編集者のSさんとは別人)という方が『はっぱみかん』をとても大事に思ってくださって、時間をかけて社内を説得してまわり復刊までこぎつけてくださったそうです。これもありがたい!
2020年に『とんでいく』(え・岡崎立 福音館書店)がこどものとも版発売から20年たってハードカバー化したときも感じましたが、最終的に多くの人がかかわってやっと実現することも、最初はたった一人の情熱から始まるんですね。その情熱に動かされた人がひとりずつ加わり、だんだんに大きな動きとなっていくのです。
編集Sさんから営業Sさんの話を聞けて、復刊記念のトークイベントがますます価値あるものになりました。

せっかく復刊なった『はっぱみかん』、これからはぜひ皆さまに長く愛される絵本になってほしいものです。どうぞ応援よろしくお願いいたします!
『はっぱみかん』公式ラインスタンプも作っていただきました!
「はっぱみかんのとくべつな日常」
18年前にはラインスタンプなんてなかったですよね~
ぜひ使ってみてください。
「気がヘンになりそう~」をいつ使うかがポイントでしょうか(笑)
(by 風木一人)
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