
別訳【夢中問答集】第四問 どうせ欲張るなら
足利直義:いやいや和尚、そりゃ「欲」をなくすことができるなら全てが満足するに決まっていますよ。「足りない」と思う気持ちこそが「欲」の正体なの...
東西の古典を、きわめて平易な現代語に訳出する試みです。 意によって大幅に構成を改編し、読みやすくするために潤色を施しています。
足利直義:いやいや和尚、そりゃ「欲」をなくすことができるなら全てが満足するに決まっていますよ。「足りない」と思う気持ちこそが「欲」の正体なの...
夢想国師:悲華経に、このような話が載っておる。 遠い遠い遥かな昔、「アランナ(心に葛藤なし)」と名乗る強大な王が君臨する世界があり、王...
足利直義:しかし和尚、みなの目的はつまるところ「幸せになる」ことです。 そしてその目的を実現するために、あれこれと手段を講じて努力して...
足利直義:うーん、そう言われてしまうと、返す言葉もありませんが・・・ まぁ確かに、「自分だけウハウハになりたい!」などというさもしい考...
こんな話を知っておるか? 昔々、天竺(インド)にスダッタ(須達長者)という名の大富豪がおった。 彼はもの凄い大金持ちじゃったが、...
<<別訳【夢中問答集】>> <筆者より> 今回より「夢中問答集」の超訳チャレンジを開始いたします。 「夢中問答集」とは、室...
碧巌録を復刊した後、編集者の張さんの二人のお子さんが相次いで精神を病むという出来事が起こった。 それを知った口さがない連中が「大慧和尚...
儒教の祖である我らが孔子は、長らく「天の道(何も言わずとも常時行われる世界)」に遊んでおられた。 彼の門下には御者のムチの影を見ただけ...
圜悟和尚は雪竇和尚の「ポエム百選」を詳細に解説されました。 彼はそれを通じて言葉では表せないハズの歴代の師匠たちの心の動きまで生き生き...
圜悟和尚は夾山(かっさん)におられた時にこの書物「碧巌録」のコンテンツを完成させ、禅の奥深い世界を後世に知らしめようとされました。 な...