Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「ブンチョウ〜愛知の鳥と言えばブンチョウ? いえいえ手羽先です(本当はコノハズク)」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
みやびであやなる鳥、ブンチョウ(Java sparrow)
まずはホテル暴風雨風オーナーからの質問です。
文鳥は(漢字だから)日本原産の鳥かと思っていました。なぜ「文」鳥なのでしょう? 文を書くんですか?読むんですか?身体のどこかに「文」って書いてあるんですか?
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) May 13, 2022
書いてあるという線も捨てがたいですが、まあ、ないんだろうなあ……
一説によると「文」には「雅」という意味があるそうです
たしかに色鮮やかですねhttps://t.co/hIJoPQMXKz— ぐっちー (@mousou_guccy) May 13, 2022
おお、そういうことか!(やはり書いてあるわけではない) 鳥の名前ってなんじゃそりゃ? と謎めいたものも多いですが、文鳥とは随分いい名前をもらっています。ちなみに英語では Java sparrow (ジャワのスズメ)と言うそうです。日本的な美意識には訴えたけれど、英語圏の人々にはそうでもなかったんでしょうか。
なるほど~。「あや」と読めば「彩」と同音なのも偶然ではありませんね。勉強になりました。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) May 13, 2022
雅やかであやなる鳥、ブンチョウ。確かに姿も色も美しい。色がまた、羽もいいけどクチバシもいいですよね。
風オーナー、どうもありがとうございます!
鳥を鳥瞰〜ジェネラリストは外にいる!?
シャルル大熊さんからのコメントです。
なぜ多くの鳥類学者がいながら小翼羽に注目する人がいなかったのか不思議ですね。そこに1人の中学生が注目した。彼は何が特別だったのでしょう。未知の領域は目の前にいくらもあって、でもほとんどの人はそれを見過ごしてしまうんですね。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) May 13, 2022
あの不思議な部位を見たら、なんだろう? くらい思いそうなものですが。
研究といえば特定の種について探求を深めるイメージですよね
ポチ子さん @mousou_pochiko は食べた魚の耳石を集めていますが、耳石を扱う研究者はひたすら1種の耳石を集めています
鳥類などの多くの種を俯瞰して研究できるのは、もしかしたら素人の特権かもしれません— ぐっちー (@mousou_guccy) May 13, 2022
特定の種だけを見ていたら、その種に特有の形質や、特有の行動に関連する部分しか目に入らないってことでしょうか。多くの種を俯瞰、いえ鳥瞰するのも大事ですね。鳥だけにね。
ポチ子さんの耳石コレクションはすばらしいのでみなさん見た方がいいですよ〜。魚の写真(購入した場合は価格、釣った場合は場所などの情報もあり)、調理方法、料理の写真、味、そして耳石の写真が並んでいます。いろんな魚といろんな耳石があるんだなあ〜これ美味しそうだなあ〜と漫然と眺めているだけで楽しく、干物に耳石が乗っていた話なんていう、妄想をそそられてドキドキワクワクするお話も……
現代の科学は専門分化しすぎとも聞きますね。ポチ子さんの俯瞰的耳石論文に期待します!
— シャルル大熊 (@charles_okuma) May 13, 2022
それ、いいですね〜!
ありがとうございます。でも私のは研究というより収集なので、図鑑か私設博物館に期待してください😊
— ポチ子 (@mousou_pochiko) May 13, 2022
魚料理と耳石図鑑。博物館もいいですねえ〜!!
いろんな種類を一堂に観察できるのは面白いですね
科や属で形が分類できると進化の過程も検証できるかもしれません
ポチ子式進化論を発表してほしいです— ぐっちー (@mousou_guccy) May 13, 2022
思ったのですが、スーパーで購入した魚もあるということは、養殖魚もあるということ。天然魚と養殖魚の耳石比較からも、進化について何か面白いことがわかりそうです。
確かに近縁の魚同士は耳石の形が似てますね。でも同じ種の魚でも微妙に形が違います。私人間の顔が1人1人違うように。そこも魅力です。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) May 13, 2022
なるほど、多種の耳石を集めるだけがコレクションの魅力ではない、そこも奥が深いです。
耳石の形や味からも近縁がわかりそう😄 「魚の個体差」というと大きさくらいしか見てないですが、ちゃんと見れば全部違うはずで、その振れ幅を知っているというのは生きた知識ですよね。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 14, 2022
魚の「種」や「見た目」と、「味」「捌いた時の身の感じ」の相関は、きっと常時魚料理をするひとの頭の中には無意識に系統立った知識として蓄積されると思うのです。さらに「耳石」が加われば、二次元が三次元になったように、新しい景色が見えることでしょう。スーパー中学生の目にも、「鳥」「骨」「飛び方」「食べ物」「翼」などの複合要素で構築された世界が見えたのでしょうか。そういう知識に憧れます。
シャルル大熊さん、ポチ子さん、どうもありがとうございます!
タンチョウを見ながら通勤〜あなたは都道府県の鳥を知っていますか?
ところで、先週のぐっちーさんのエッセイで最初に「へえ〜」と膝を打ったのは実はここ。
そこ? というツッコミを免れませんが、「愛知県の鳥はコノハズク」にへえ〜、と意外性を感じました。ぐっちーさん @mousou_guccy は北海道etc .お住いの地域や出身地の「鳥」ご存知でしたか。私は東京都の鳥がユリカモメだとついさっき知りました。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 11, 2022
実はコノハズク、はタイトルでしたからね。えっそうなの? と意外でした。
ブンチョウかと思ってた! のなら落ち着きがいいのですが、実は何となく愛知県の鳥はヒヨコかと思ってました。愛知県ってヒヨコみたいな形をしているではないですか。陽菜ひよ子さんも名古屋出身ですし。
あれこれ突っ込まれる前に次に行きます。
ユリカモメは渡鳥なので今時期は北海道に立ち寄っていますよ
半年しか居ないのに都の鳥になってしまうとは、ユリカモメにはよほどの力があるのでしょう— ぐっちー (@mousou_guccy) May 11, 2022
ユリカモメ、渡鳥だったのか、知らなかった……。というか、ユリカモメについてほとんど何も知りません。
ユリカモメは海の近くにいるイメージで私は正直それほど身近に感じないのですが、存在感あるんでしょうか。北海道の鳥はタンチョウなのですね。タンチョウはその辺にはいないすごくありがたい鳥という感じがしますが、ぐっちーさんにとっては「身近な鳥」ですか?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 12, 2022
北海道の鳥は「タンチョウ」なんだそうですよ。私は以前、日本の国鳥はタンチョウだと思っていました(正解:キジ)。姿は美しく瑞鳥とされ、日本的な美意識においてはある意味頂点に立つ鳥かと思います。そんなに身近にいるんかいな? というのが気になります。
ここ2、3年で通勤途中に見かけるようになりました
私には身近になりつつありますが、北海道人の99.9%はそう感じていないでしょうね
さっきまで北海道の鳥を知りませんでしたし— ぐっちー (@mousou_guccy) May 12, 2022
ここ2、3年に何が起こったんだ、というのも気になりますが、それ以前に、
通勤途中にタンチョウを! 豪華というか縁起がいいというか、スペシャル感がすごいです。あ、でも北海道ならどこでもいるわけではないのですね。ユリカモメが海辺や川に多くて、東京中どこでもいるわけではないのと同じか……(北海道の鳥はシマフクロウじゃないかなとちょっと思ってましたが違った)
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 14, 2022
通勤中にタンチョウを見られるとは何とも素敵です。
さて、すべての都道府県に「鳥」があるんだろうかと気になって調べたところ、「各都道府県のシンボル」(全国知事会のホームページ)がヒット。あるようです、すべての都道府県に。
鳥は意外なラインナップです。私の予想と現実が合っていたのは新潟県の鳥「トキ」だけでした。鳥のほか、都道府県の「魚」「獣」もあります。こちらはすべての都道府県にあるわけではないのですが、そこも含めて見所満載です。「魚」は食べる気満々すぎるし「獣」はシカとカモシカの寡占状態や埼玉県の独創ぶりがすごいし、みなさんもぜひ見てください!
みんなこれ、知ってるのかなあ? と、ひそかにアンケートを行いました。
今週は #愛鳥週間 、#妄想生き物紀行 のテーマは #ブンチョウ でしたが、地元の「鳥」知ってますか?
「全国知事会」のホームページを見ると、全国の都道府県それぞれにシンボルとなる「鳥」がいるようです。
そこでアンケートです! ぜひポチッとご参加ください。あなたは……— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 14, 2022
母数が少ないですが、ちょうど半数の人が知っているという結果に。わりと納得の結果でした。
ふわゆさんからはこんなコメントも。
モズです(^O^) pic.twitter.com/fDwjIgMbPG
— ふわゆ (@100kero1) May 14, 2022
大阪府の鳥、モズなのですね。日本最大の古墳「大仙陵古墳」のある中百舌鳥(なかもず)古墳群が大阪にあることを知っていたので、「あー」と納得しかけましたが、それで納得していいんだろうか?
モズ、渋くておしゃれなカラーリング、「はやにえ」を行う謎めいたハンター、というイメージでしたので「もずやん」のインパクトに意表を突かれました。大阪では身近な鳥なのでしょうか。
もずや〜ん!!
私はぐっちーさんのエッセイをきっかけに調べるまで知らなかった派ですが、ゆりも〜!!
じゃなくて、ゆりかもめでした(^^)
ちなみに↓ゆりも は新交通「ゆりかもめ」のキャラらしいです(これも知らなかった……) pic.twitter.com/IRYROGfZBy— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 14, 2022
語呂的にうっかり「かまいたち」と間違えがちですが(私だけでしょうかね、すみません)、ゆりかもめもかわいい鳥だと思います。故郷・東京都の鳥なことですし、もう少しちゃんと見ることにします。
ふわゆさん、どうもありがとうございます!
だんだんブンチョウそっちのけになってしまいましたが、最後にブンチョウ情報を。「妄想旅ラジオ」ではたまさんが旅した、白文鳥のふるさと・愛知県弥富町にふるさと納税した時の返礼品にはブンチョウグッズがあって人気だそうです。
ブンチョウやっぱりかわいいですねえ。
今日のページトップの絵ですが、ブンチョウの絵を描こうと資料を探し、あれこれ見ながら描いているうち、ブンチョウが可愛すぎてテンションが変になってきてしまいました。変なテンションで色々検索すると、江戸前期(元禄年間)に出された本草学書『本朝食鑑』に、「以形麗号文鳥(形の麗しきをもって文鳥と号す)」と記されているという情報を得ました。つまり、姿が美しいので文鳥と呼ばれたと。納得。
では今回はこれにて。
次回のエッセイのテーマは「オニ」です。妄想旅ラジオ第50回「オニ」は、50回記念スペシャル回なので、テーマが架空の生き物である点以外にもいつもと違うところがありますよ。まだの人も何度も聴いたよという人もぜひ、エッセイの予習がてら聴いてみてください! 次回もどうぞお楽しみに。
独自テーマ回のお題について、まだまだリクエスト募集しております。ぐっちーさんや斎藤雨梟のTwitter、ホテル暴風雨のコンタクトフォームなどから、ぜひお寄せください。
ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージは、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。