Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「妄想生き物紀行 第12回 クリオネ〜流氷の天使と裸の王様」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、今回もお伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイ、そしてポッドキャスト「妄想旅ラジオ」第12回「クリオネ」もお聴きになるとよりお楽しみいただける内容です。
天使の条件
先週の「クリオネ」エッセイではいきなり「天使」を謳ったいくつかのキャッチフレーズに異を唱えたぐっちーさん。
シャルル大熊さんから、この件に関しいきなり厳しい(?)質問が。
ぐっちーさんに体育館の裏で質問です。石川秀美さんが「さわやか」でなかったのか「天使」でなかったのか、(まさかとは思うけれど)そのどちらでもなかったのか個人的感想をうかがいたいです。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) December 8, 2020
体育館裏に呼び出されたぐっちーさんの回答やいかに?
なかなか難しい質問ですが体育館裏ということであればこっそりとお答えします
本質的には「さわやか」であり「天使」なのですが、薬丸さんとご結婚された事で天使という点においていささか疑義が生じてしまいましたが、ご夫婦共にさわやかであると思いますので、結論としては天使ではないという事です— ぐっちー (@mousou_guccy) December 8, 2020
1. さわやかではないが天使である
2. さわやかであるが天使ではない
3. さわやかではなく、かつ天使でない
のうち2であったということですね。
論理的かつ温かみのあるご回答ありがとうございます。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) December 8, 2020
温かみのあるご回答、いただきました。「さわやか天使」が昭和的キャッチフレーズであるならば、「さわやかだけど天使じゃない」は平成的キャッチフレーズでこれもなかなか悪くないんじゃないかというのが私の個人的見解です。シャルル大熊さん、ありがとうございます!
太平洋と大西洋では大違い。流氷の小悪魔について考える
「タイヘイヨウ」と「タイセイヨウ」ってすごく似ていて見分けがつかないと子供の頃などは思いがちで、長じるに連れ、よく見ると「タイ」の漢字が違うことに驚き、英語でいうと「Pacific」と「Atlantic」で全然違うことにまた驚き……というドラマがありませんでしたか? ありましたよね!?
というのはさておき、トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】さんからこんなご指摘が。
クリオネは、ミジンウキマイマイしか食べないそうですが、クリオネが5種となったようには、ミジンウキマイマイが種分化していないのか、不思議です。
富山ちゃんに続く6種目が見つかったらいいなー?
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) December 8, 2020
同種と思われていたクリオネが環境の違いにより種が分かれたものだったなら、クリオネが食べるミジンウキマイマイもまた同様の環境で種が分かれていてもおかしくはない! う〜ん、思いつきもしませんでしたが鋭いご指摘。
しかもこんな資料まで!
北太平洋と北大西洋で、亜種レベルの違いはあるようです。北太平洋の個体群の方が、遺伝的に均一でもあるらしい。
なぜ?を考えると楽しいです。https://t.co/9tNm50Ic5Q— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) December 8, 2020
リンク先は研究の内容の概要をわかりやすく説明したものですが、さらに大胆にかいつまんでいうと、「北大西洋のミジンウキマイマイと北太平洋のミジンウキマイマイのDNAを調べたところ結構違う。別種とまでは言えないが、亜種くらいは違う」ということのようです。その原因について言及はされていませんが、そもそもこの研究は主に、人間活動による「海洋酸性化」が海洋生物の骨格(貝類の貝殻など)を海に溶出させてしまう可能性について考察したもの。酸性化した環境の中で、ミジンウキマイマイの貝殻がどうなるか? さらに、貝殻が溶けるかどうか、という見た目の変化のみならず遺伝子に与える影響はどうか? を調査しています。その結果生息域による違いが明らかになるのですから、世界中の海がひとつにつながっているのと同様、あらゆる生物の変化は他の要素とつながっているのですね……
長くなりました、失礼。
ところで、クリオネもさることながら、ミジンウキマイマイもかなりの謎生物です。
だってこれですよ。流氷の小悪魔か。
新種の富山ちゃんとランチャーム
さて、脱線しましたがその後、富山湾で発見された新種のクリオネにどう命名するかに話題は移り、
発見者の人名か、土地名に由来のものが多いですよね。富山はチューリップも有名なので、花がクリオネのバッカルコーンの形状にも似ているし、
Clione tulipa
は、どうでしょう??
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) December 8, 2020
トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】さんからはこんな、もうこれで決定でいいのではという素敵な案が。富山らしさもあり風情があり、チューリップの花弁がクリオネのバッカルコーン似という隠し技まで。完璧です。
しかし先週の編集後記にも書いたように、新種のクリオネがお弁当に入っている魚の形の醤油入れに似ている件から頭が離れない私は再びみなさんに意見を募る!
改めてみなさまに問いたい。この #新種のクリオネ、#お弁当 によく入っている「#魚の形の醤油入れ」に似すぎてませんでしょうか。どうでしょうか。https://t.co/CfSQd0zhRe
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 8, 2020
似てる。すごく似てる。そっくりだ、醤油入れに。
としつこく念じたところ、たまさんから賛同を得られました!
ほんと似てる(^O^)
私が名前つけていいなら「キンギョヒメハダカカメガイ」にします。
金魚のお姫様みたいに見えました。— たま (@mousou_tama) December 8, 2020
賛同していただけて嬉しい〜(初めての賛同者?)
キンギョヒメハダカカメガイ その方がかわいいですね。ドレス着ているみたいですし(そうすると、裸ではないですね)。— SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 9, 2020
はい、嬉しかったです。そして「お弁当に入っている魚の形の醤油入れ」の名称を教えていただきました!
あの #魚の形の醤油入れ の名前が知りたくて
一般名詞:たれびん
商品名:ランチャーム(ランチ+チャーミング)
ひょうたん、ブタの形のもある … 出会いたい#チャー民具https://t.co/y9pps5gAtx— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) December 10, 2020
たれびん……はあんまりなそのままさですが「ランチャーム」という商品名はどこかクリオネ的なかわいらしさではありますまいか。醤油入れにそっくりなクリオネにそっくりな醤油入れというのがあったらとても素敵なのでは。
と、思ったのは私だけではなかった!
クリオネの半透明さがポリエチレンと相性良いですし、クリオネ推しの水族館で、クリオネ型のランチャームをグッズ化してくれたら楽しいですね?<ビジネスチャンス!
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) December 10, 2020
全国の水族館グッズ担当の方々、グッズを作っている方々、いかがでしょうか?
お弁当の醤油入れに似ている件にはまた賛同者(ですよね?)坂の餅さんが現れ……
『ダイオベントウショウユサシカメガイ』にしましょう?️
— 坂の餅 (@korogaru40) December 9, 2020
お弁当の大王ときたか、そりゃ愉快! と私は早とちりしてエキサイトしたのですが
ダイオウショウユサシカメガイ! もはや裸ではないですもんね。ヒメ派に続きダイオウ派が登場しましたが、果たして大王か? 姫か? で迷う場面なんてこれくらいかも?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 10, 2020
『大王』ではなく『大お弁当』です!そこんとこよろしクリオネ!
お弁当か?姫か?で悩んでクレオネ!
きっと頭が六つに割れるでしょう。— 坂の餅 (@korogaru40) December 10, 2020
……勘違いでした。しかも「ダイオウベントウショウユサシカメガイ」と書いたつもりがベントウも抜けていたわい、やれやれ困ったものよのう、と急激に老化しかけましたが、頭が六つに割れて若返りました。「大お弁当」いいですね。別に「姫」と両立させてもいいですね。お姫様のお弁当に入っている大きな醤油入れみたいですもんね。
トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】さん、たまさん、坂の餅さん、どうもありがとうございます!
今回は全部のコメントをご紹介しきれないほど「新種の命名」やら「お弁当」やらで盛り上がって楽しかったです。ご参加くださった皆様、ありがとうございました! 新種の命名こんなのどう? やお弁当の醤油入れにソックリだね! に関しては、無期限でコメントお待ちしております(個人的に)。
改めてみなさまに問いたい。この #新種のクリオネ、#お弁当 によく入っている「#魚の形の醤油入れ」に似すぎてませんでしょうか。どうでしょうか。https://t.co/CfSQd0zhRe
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 8, 2020
↑ひっそりとご返信をお待ちしつつ↑ 今回はこれにて。次回のエッセイは「アルマジロ」です。いつもの妄想路線でアルマジロ界のアンチエイジングなどなどが語られます。どうぞお楽しみに。妄想旅ラジオ第13回「アルマジロ」は、アルマジロミュージカルが突然始まる驚きの回です。エッセイの「予習」としてお聴きになるとより楽しめること請け合いです。
ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージは、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。
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