Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「オニ〜鬼ヤバな生物が鬼アツ」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
鬼の食べ物編〜鬼うまい鬼まんじゅう
ポチ子さんから、鬼といえばこれ、「鬼おいしい」食べ物についてコメントいただきました。
鬼といえば名古屋名物?鬼まんじゅうでしょう!名前の由来は定かでないようですが、角切りのサツマイモがたくさん入っていて、ゴツゴツした見た目から鬼を連想したのだと思います。
オニグルミもありますね。こちらは普通のクルミより小ぶりな気がしますが、殻の硬さが鬼要素ですかね〜?— ポチ子 (@mousou_pochiko) May 25, 2022
ああ、鬼まんじゅう、おいしいですよね! オニグルミは写真で見ると普通のクルミとの違いがよくわかりませんでした。普通のクルミの殻だって十分に硬いのに、いったいどれだけ硬いのか!?
名古屋の空港で鬼まんじゅう買いました
美味かったな
外郎と鬼まんじゅう送ってください— ぐっちー (@mousou_guccy) May 25, 2022
ウイロウと鬼まんじゅう。両者とも私の思う名古屋スイーツの真髄「まったり感」を体現したお菓子です。いいなあ。
残念ながら鬼まんじゅうは日持ちしないので送れません。簡単に作れるので是非作ってみてください。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) May 25, 2022
断られた~!
でもそんなに簡単に作れるなら、私も作ってみようかな?
鬼の地形編〜ゴツゴツトゲトゲは鬼の暴れた形跡
ところで私は「鬼まんじゅう」を見ると思わず連想する鬼スポットがあるのです。
鬼まんじゅうのゴツゴツは「鬼押し出し」(江戸時代・浅間山の噴火でできた溶岩地帯)を連想させるので妙に納得してました😃と言いつつ鬼押し出しの由来を知らなかったのですが「火口で鬼が暴れて溶岩を押し出したよう」だからだそうです。見た目要素!
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 25, 2022
浅間山麓の「鬼押し出し園」。小学校の時の林間学校的な旅で行きました。黒くてゴツゴツしていて溶岩がむき出しなところにレンゲツツジが咲くというコントラストの鮮やかさもますます鬼っぽく、印象的でした。
鬼岩公園 は写真を見るに、巨岩祭り! 鬼が暴れたというより、鬼の遊び場みたいな感じでしょうか。ツツジの開花やモミジの紅葉の時期には巨岩と植物のコントラストがこちらでも楽しめるようです。対して、デビルズマーブルは砂漠の中に赤茶色い巨岩という、非現実的な風景です。どちらも確かに鬼っぽいです。https://twitter.com/mousou_pochiko/status/1529328502658326531
洋の東西を問わず同じ感覚なのは面白い
— ぐっちー (@mousou_guccy) May 25, 2022
世界中の人たちが、スケールが大きい、美しい、以上の「奇景」に、創造主的な神様とはまた別の、人ならぬものの気配を感じるのかもしれないですね。
ポチ子さん、どうもありがとうございます!
鬼の遊び編〜足の速さだけでなく、戦略で戦う鬼ゲーム
ふわゆさんから、「鬼」遊びについてコメントいただきました。
鬼ごっこ、いろ鬼、たか鬼
子供の頃よく遊んだ。
足が遅いので、鬼になる確率が高かったけど…
(T ^ T)— ふわゆ (@100kero1) May 26, 2022
いろいろな「鬼」ありましたね。今もああいう遊び、あるのでしょうか。
鬼ごっこの鬼もありました! ラジオの旅パートはポチ子さんの世界の鬼ごっこのお話でしたね😀
私も足が遅いので鬼派で、いろ鬼では「ハイアカムラサキ」など難易度の高い色名を探す戦法でもっぱら戦うという、 鬼らしい鬼に育ちました😆— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 26, 2022
ふつうの鬼ごっこは足の速さがほぼ全てですが、「鬼」が出てくる遊びには、いろ鬼、たか鬼、かくれんぼ、など戦略で勝てるものも多かったですね。
ちなみにハイアカムラサキはやや赤みの強いくすんだ薄紫です。いろ鬼で大活躍した後はあまり耳にすることがない色です。
鬼の正体編〜鬼と人間を行ったり来たり?
一度鬼になっても人間に戻ることができるシステムは誰が考えたのだろう
— ぐっちー (@mousou_guccy) May 26, 2022
遊びの「鬼」は交代制です。足の速さのみで勝負が決まるシンプルな鬼ごっこでは、一番足の遅い子が鬼になった時点で鬼が動かずゲームが終わってしまってつまらないのが難点で、だからこそ「たか鬼」「いろ鬼」など交代しやすい遊びが好まれたのでしょう。交代するものに「鬼」と名付けた理由を考えると興味深いです。
悪い事をしても、反省したら許してあげる。寛容な心の持ち主になるよう、子供の頃から刷り込まれていたのでしょうか?それとも、一生鬼なんて嫌だ〜という欲の塊でしょうか?
とにかく鬼に追いかけられる時は怖かった〜(*´罒`*)— ふわゆ (@100kero1) May 26, 2022
あ、追いかけてきて怖いから「鬼」なのかも?
般若のお面などで演じられる能の「鬼」は、たいてい悲しいこと・辛いことがあって鬼になってしまった人間という設定ですが、初めて見たときはトラのパンツに金棒スタイルの赤&青の鬼たちと違いすぎて違和感ありました。トラパン系の鬼も、もとは人間なんでしょうか?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 26, 2022
体色は赤や青だし、元人間とは思えませんが、それを言ったら般若だって相当のもの。
社会から外れた者、体制側に不都合な者などを「鬼」と呼んだという説はよく聞きます。その鬼のビジュアルをどこか神様的(不動明王とか金剛力士は限りなく鬼っぽい)にしたところに、鬼をただの悪者とは思えない無意識の何かがありそうです。
鬼の汎用性も鬼ヤバですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) May 26, 2022
鬼ヤバですねえ。
トラパン鬼の中身は高木ブーのイメージwあれはカミナリ様でしたね。カミナリ様も鬼と同じフォルムですね。「泣いた赤鬼」のように優しい鬼も居るし、ほんとに幅広くて鬼ヤバ。
— ふわゆ (@100kero1) May 26, 2022
たしかにカミナリ様も、見た目ほぼ鬼!
カミナリ様は神様か妖怪か、とにかく「元人間」ぽくないですよね。鬼は神様的な場合もあれば、幽霊だったり元人間だったり人寄りの場合もあって不思議です。「幽霊を見た」というと怖い話だけれど、「鬼を見た」というと、ポップな話だったり、人間の暗部を見たという比喩だったりなところも幅広い👹
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 27, 2022
鬼は恐れられ、親しまれ、何だかんだ愛されていると思えてきました。
ふわゆさん、どうもありがとうございます!
鬼の生物種名編〜意外な「犬」の立ち位置まで明らかに
トリフィドさんからは生物種名についてコメントいただきました。
オオとオニが両方つく生き物、オオオニバスと、オニオオハシがありました。wikiによれば、オニオオハシはオオオオハシだったことも
小さい方は、ヒメがつきますね
ヒメオニヤブソテツという植物がペンギンの大きさを表すエンペラーやキングの対義語が、フェアリーになるのと似ている気がします
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) May 25, 2022
ヒメオニヤブソテツ……大きいのか小さいのか、どっちなんだ!
フェアリーがつくのはいかにも小さく可愛らしいイメージです。
もっとも、大型の妖精もいそうですけれど。
今回は出ませんでしたが、小さい方は「コ」や「ヒメ」などがありますが、フェアリーもイイですね
オオオオハシはトゲナシトゲトゲみたいで可愛いです— ぐっちー (@mousou_guccy) May 25, 2022
私はオオオオハシ、スマトラトラみたいでいいと思いました。
フェアリーいいですよね。あとはピグミーとかドワーフがつくものもありますね。日本語も「コビトカバ」がいるけれど訳語? と英名を調べたら"pygmy hyppopotamus"でした。「イヌシデ」「イヌハッカ」など「イヌ」がつくのもありますが小さいからでしょうか?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 26, 2022
イヌがつく種名も結構あります。
イヌといえば動物界きっての愛されキャラクター、のはずが……!?
イヌ、形状がイヌ由来のもありますが、イヌが付かない「本物」に似ている、価値が低い方に命名されて、ますね。
੯・͡u ❗️— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) May 26, 2022
似ているけど価値が低いのかあ。
イヌの立場……
最近驚いたのは、「キャットミント」を植えたので育て方などあれこれ調べていたら「和名はイヌハッカ」と書いてあったことです。日本語はイヌ派❗️ というか価値の低いハッカとされているのかしらん(猫が好むのは本当のようなのでそれだけで価値が高いと個人的には思いますが)— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 26, 2022
そうなんです、英名キャットミントが和名イヌハッカって面白くないでしょうか。私は単に犬も猫も実はキャットミントが大好きで、日本人は猫より犬に注目したのかと考えたのですが、この解釈、怪しくなってきました。ハッカに似てるけど価値の低い植物って意味なの!?
絵文字?
カワイイ犬ですね接頭辞を調べてみてると面白いですhttps://t.co/gNSuihPt9h種名
— ぐっちー (@mousou_guccy) May 26, 2022
੯・͡u
↑犬の顔文字(でいいのか?) すばらしい完成度です。
wikiにこんなページあったんですね
学名だと、プセウド◯◯が、ニセ◯◯ で、プセウド≒イヌ に似た接頭でしょうか
植物には、動物系の接頭語もつくの面白いです
ฅˆ•ﻌ•ˆฅ ネコ
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) May 27, 2022
学名は「プセウド」が多いのですね。プセウドは種名以外でも「擬似**」を表す言葉として時々出てきて、似ているけれど違う、擬似的に簡単なもので代用する、などのニュアンスと感じられます。
੯・͡u 犬 ฅˆ•ﻌ•ˆฅ ネコ すごい!!
種名の法則、聞いたことあるけどそういうことか〜 と納得のものが多かったです。クマ〜 が毛だらけというのは意外。大きいのかと思ってました。
そして確かに、「イヌ」のニュアンスは、似ているだけでない場合が多く独特ですよね— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 27, 2022
ฅˆ•ﻌ•ˆฅ
ネコ。素晴らしすぎます。
それにしても種の命名界での犬の立場の微妙さときたら。そういえば花も紅葉も美しい落葉樹・和名ハナミズキは英語では「ドッグウッド」。あれも「つまらない木」みたいな意味合いだと聞いた気がします。ああ、犬、愛されていると思っていたのに。
でも考えてみれば「犬にでも食わせておけ」とか「犬も食わない」とか、慣用表現でも雑な扱いをされています。
かたや「鬼」の使われ方は、恐れられつつも「畏怖」「畏敬」といった、ポジティブ成分がほの見えます。怨霊を神様として祀っちゃう、というのとも似ている?
少し飛躍があるかもしれませんが、人間の、自分より弱いものへの愛も、そしてもちろん強いものへの愛も、実に利己的なんだなあと感じ入ったことでした。
トリフィドさん、どうもありがとうございます!
鬼かわいい生物編〜今日のタイトル絵
さて、「鬼ヤバイ」「鬼暑い」などの鬼ワードはかなり定着してきて、「程度が甚だしい」には違いないけれどちょっと鬼とはミスマッチでは? というジャンルにまで進出している感があります。「鬼かわいい」とか。
鬼かわいい生物と言ったら猫ですよね。
ฅˆ•ﻌ•ˆฅ ฅˆ•ﻌ•ˆฅ ฅˆ•ﻌ•ˆฅ ฅˆ•ﻌ•ˆฅ ฅˆ•ﻌ•ˆฅ
というわけで、今日は宇宙一の美女こと愛猫ムギ(2021年逝去 享年21歳)の思い出を絵にしました。
節分の時に友達にもらった小さな鬼のお面を装着しようとしたら激しくお気に召さなかったもようで瞬殺の構え(鬼の面を)だったので、慌てて撤収したという思い出ですが。それがどうなったかというと、こちら。
鬼暑い日にムギが鬼のお面をかぶって鬼になりきり遊び、つまり「鬼ごっこ」している絵にしました。絵なら何でもできます。鬼便利。
では今回はこのへんで。
次回のエッセイは独自テーマ回です。どんなお話になるか、どうぞお楽しみに!
独自テーマ回のお題について、まだまだリクエスト募集しております。ぐっちーさんや斎藤雨梟のTwitter、ホテル暴風雨のコンタクトフォームなどから、ぜひお寄せください。
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