Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「アリ〜世界中のアリの数は20,000,000,000,000,000匹いて、その炭素量は12,000,000トンらしい」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
地球の全海水の塩を集めると富士山100万座分である
ええー、今から大事なことを言います。地球の全海水の塩を集めると富士山100万座ぶんあります。だって計算してみましたもん。
海全部の塩を積み上げたら富士山の100倍の高さの円錐になるということは……富士山の中身がギッシリ塩だったとしても海の塩のたった1000000分の1ということですよね? 計算合ってるでしょうか!? ウホー!(推定ハイ)
— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) April 12, 2023
ぐっちーさんのエッセイに全海の塩を山にしたら富士山の100倍になるって書いてあったんです。すごいですよね。ってことは……? と思ったんです。
あっていると思いますよ
富士山100万個分!— ぐっちー (@mousou_guccy) April 13, 2023
やったー、ぐっちーさんのお墨付きです。計算苦手なんですけど頑張りましたよ。桁数があんまり多いと電卓使っても不安になります。桁を数える計算力も問われますからね。
いやしかし推定楽しい。
ぐっちーさん、その後何かアリ推定してみましたか。全世界のアリの行列の長さとか穴の深さとか。したら是非教えてください。推定推定推定……!!
— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) April 13, 2023
もっと推定したい! してほしい!
1匹5mmのアリ2*10^16匹を一列に並べたら1*10^17mmなので
1*10^14m
1*10^11km
地球1周は4万kmとして4*10^4km
つまり地球2.5*10^6周
250万周!!
本当でしょうか?
検証をお願いします— ぐっちー (@mousou_guccy) April 13, 2023
なんですと!?
……(計算中)
……(計算中)
……(計算中)
ほ、ほんとうだ……
「世界中のアリが行列すると地球250万周と同じ長さになる」
これはすごい豆知識では。もはや「豆」ではないのでは。
— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) April 14, 2023
250万周とは。途方もないなアリのやつら。
世界中の海水の塩を集めると富士山100万個ぶん
世界中のアリが行列すると地球250万周の長さすごくないですかみなさん!
推定計算で高揚してくるこの「推定ハイ」かなり楽しいのでちょっと気分が沈んだ時にもオススメです。
ところで富士山数える数詞は「個」でいいんでしょうかぐっちーさん?— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) April 14, 2023
なにこれ楽しすぎる。楽しいですよね、ね?
山なのでもしかしたら「座」かもしれませんね
— ぐっちー (@mousou_guccy) April 14, 2023
山は「座」と数えると今回ぐっちーさんに教わって知りました。地球の全海水の塩は富士山100万個じゃなくて100万座。膨大です。海やばい。
大事なことなので15回くらいは言いたいんですが、もう一回で我慢しとく。地球の全海水の塩を集めると富士山100万座ぶん!!
地球の全アリが集まるとバナナル島くらいの面積。これは四国より広い。
話はアリに戻ります。ぐっちーさんが次なるナイス推定を放ってくれました。
250万周したら幅1mmで整列しても2.5*10^6mmの帯状に並ぶことになりますね
つまり2.5*10^3m、2.5kmの帯で一周することになりそうです
宇宙からでも確認できそうです— ぐっちー (@mousou_guccy) April 14, 2023
幅2.5キロメートルで地球一周!
なんとなんと!
面積でいうとそれはどれくらい? 早速計算だ。
巨大な帯です。
面積計算してみました。アリ一匹が被覆する面積を1mm^2 とすると全アリでは2*10^16mm^2 これは2*10^10平方メートル 即ち 2万平方キロメートル(合ってる?)
同じくらいの面積を探すと日本だと四国(1.8万平方キロ)、アマゾン川最大の中州バナナル島がちょうど同じくらい!!— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) April 15, 2023
仮にアリ一匹が一ミリ四方の面積を占めるとして、地球の全アリが集まると四国より広い。すごい。アマゾン川最大の中州が四国より広いというのもすごい。途方もないなアマゾン。
ということは、四国も細長く変形させると地球を一巻きする幅2キロくらいの帯になれるということ?
イメージでは帯の方が面積大きく感じるので意外。
しかも計算苦手で自信ない……(推定ハイがすごいので検算で沈静中)— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) April 15, 2023
2.5キロ幅で地球一周の方が面積広く感じられます。
逆に思う人もいるんでしょうか。なんでしょうこのマジック。
孤高の推定ハイ
……今週、私はすごく楽しくて大盛り上がりなんですが、気づけば反応は極薄。誰もコメントしてくれないじゃあないですか。心なしかぐっちーさんも呆れて引き気味? 塩の富士山を登って登って、振り返れば自分の歩いた跡が道に……道になるほどには全然踏み固まっていないのでした。
こんなに推定楽しいのに
楽しいのに
楽しいのに
楽しいのに
……と、砂浜に指で書いている気分です。
「楽しい」って砂浜に書くのに5秒かかるとして
ひとりぼっちで書き続けたら1日(24時間)に17280回書けますよ。
波が洗い流しさえしなければ。
……
……
……
あ、誰か来た!
ふたたび、衝撃の推定結果
ようこそいらっしゃいました、ホテル暴風雨風オーナーからの質問です。
持つべきものは共同オーナー。
アリの総炭素量の方が多いかと思っていました。アリは人間が住めないジャングルなどにも住んでいるからです。
アリに圧勝だとするとひょっとしてすべての生物の中でも最大の総炭素量を誇っているのでしょうか?— 風木一人★4/16本の駅ゆしま 一箱古本市 (@Kazeki_Kazuhito) April 17, 2023
実は私も最初、そう思いました。意外とアリ、少ないなと。
意外と少ないと思いきや地球を250万周したりするので、もう何だかわからなくなっていますが。
リンクの数字でみると、植物が最も多く、動物では節足動物が最も多いようです
分類としては大きなカテゴリーの比較ですがヒトは一種で比較されており、種としてはヒトが最もバイオマスなのかもしれませんhttps://t.co/Qwf0YuKeI6— ぐっちー (@mousou_guccy) April 17, 2023
うわ〜! 衝撃!!
植物は桁違いですね。動物界では、野生哺乳類・野生鳥類と比べてヒトの総量が多いのと、家畜の総量がものすごいのに驚きました。ライオンなど大型食肉目が頂点に君臨する「野生の王国」ってもう色々な意味で幻想なんですね。というか元々幻想だったんでしょうか?
— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) April 17, 2023
↓こちら↓ にもリンク貼りますのでぜひ、見てみてください。
上記リンクによりますと、イスラエルのワイツマン科学研究所の研究者Bar-Onらが、2018年5月に、地球上の生命体(バイオマス)の炭素量に関する包括的な推計を発表したとのこと。その結果、
バイオマス(生物の量)の炭素総量は550Gt(ギガトン。1ギガトンは1000000000トンなのでこれは5500億トン)
うち、82%を占めるのが植物で 450Gt、13%が細菌で70Gt。
そして、ヒトのバイオマス炭素量は0.06Gt。なんだ少ないじゃないかと思うなかれ、野生哺乳類は0.007Gt 野生鳥類は 0.002Gt。家畜は0.1Gt。
何がびっくりって、植物が多いこと。百獣の王が誰だろうと、その上にさらに君臨するのは植物でありました。そして、野生哺乳類全部の10倍以上(の重さの)ヒトがいて、その1.6倍の家畜がいること。大自然の大きさに比べたら人はちっぽけだ、なんて思ってる場合でしょうか。ヒト、わりと強大。環境問題が深刻なはずだよそりゃ。今更ですけれど。
衝撃的なページのご紹介ありがとうございます。地球は植物の惑星で、動物はその200分の1もいないんですね。
そして動物の中では節足動物が王者で、人間はその6%しかいない。世界が違って見えてきます。— 風木一人★4/16本の駅ゆしま 一箱古本市 (@Kazeki_Kazuhito) April 17, 2023
推定ハイは孤独でしたが、最後に心地よいビックリがありました。
風オーナー、ありがとうございます。
今回の絵は、妄想旅ラジオリスナーの方はご存知、伝説の「ぐっちーさん手作り親父ギャグハガキ」リスペクトです。
読んでくださって、ありがとう〜!!
次回はぜひ、Twitterでのお話にも参加してね……
参加してね……
してね……
ではまた来週。次回のエッセイのテーマはカワウソ。妄想旅ラジオ第74回放送「カワウソ」と関連した内容となります。ラジオの放送はカワウソの仲間たち、カワウソの季節、カワウソの香り、にまつわる意外なお話が聴けますよ。こちらもぜひ。次回もどうぞお楽しみに!