今話題のシファカ体操はこうして生まれた ぐっちーさんと話そう<90>

シファカ体操 illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

(旧)Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「シファカ〜あるあると生物多様性」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、どうぞよろしくお願いします

身近だけれど共感不能のあの虫に「あるある」を!

ポチ子さんから「あるある」増強プランのアイディアをいただきました!

身近にいるのに、いや、いるからこそ? 理解も共感もしたくない、恐怖の対象。それがGという虫ですが、キャラクター化は試みられつつ苦戦しているような……
でもポチ子さんのご意見通り、やるならばやはり、悪役、ヒールをベースにして「意外な一面」を打ち出すのは有効と思われます。

本サイトでもおなじみ、「モグラ先輩」みたいな感じでしょうか。

ハードボイルドの中にお茶目な要素を入れるのが良さそうです。

しかし実は私、Gというと思い浮かぶキャラクターがいつつもなかなか口に出せないのです。それは誰かといいますと……

似てないでしょうか?GとG。

それです、それ。飛びかかってきたらイヤだなあ。

やはりサングラスか。

テカテカした感じとサングラスは好相性ということです。好印象かどうかはまた別ですが。

うん、Gのことはひとまず忘れて他の楽しい昆虫キャラクターをスカウトしようじゃありませんか!

それもそうです。どこかにいないかなあ、絵本作家。

お客様の中にどなたか絵本作家の方いらっしゃいませんか?

あ、いらっしゃいました。茶番はさておき、Gが怖すぎて、他の昆虫をスカウトしようというコンセプトがまるで伝わっていません。おそるべしG。

30年もGと無縁とは羨ましい。北海道すごいです。
しかし待てよ、思い出は遠ざかるごとに美しくなる、などと言いますが。

ぐっちーさんの中に今いるGの記憶、それこそが新世代の共感・あるある可能なGキャラクターである可能性があります。今度絵に描いてみてほしいです。

ポチ子さん、どうもありがとうございます!

どちらが前か

シャルル大熊さんからご質問いただきました。

ぐっちーさんの先週のエッセイに、「生物にとっては口のある方が前」とあったことへの質問ですね。確かに人間にとっては「口」より「目」が進行方向を決めていると感じられます。人間ほど視覚に頼らない生物にしても、耳や鼻などの感覚器が「前」を決めていてもおかしくはないです。

ですが、目と口が逆方向についている生物もいなさそうです。食物を摂取する「口」を基準にして、それに合わせて目や鼻や耳の位置が決まってきたということなんでしょうか?

発生段階で「前後」が決まるのですね。呼び分けるための方便というのもあるのでしょうが、消化管基準で入口が前、出口が後ろ、感覚器は食料を獲得するのに最適化された位置に決まった結果、前を向きがちなのかもしれないですね。

とすると植物には色々な意味で「前後」はないのですね。根から水や栄養を取るけれど、太陽光も取り入れて光合成しているので、もはや死語となった「ダブルA面」みたいなものなんでしょうか。生花や盆栽に「正面」があるのは純粋に人間の見方だけの問題か。当たり前かもしれませんが面白いです。

シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!

速い、面白い、動きやすい? 「シファカ体操」誕生

風オーナー再び登場です。

足の長さのバランスがなんだかちょっと違うような?

鳥がわざわざ歩かないで飛ぶみたいなもんでしょうか。

我々も……えっ、そうなの?

なんか確かに足に変な力を入れなくても跳べる感じはあります。じゃあ人間はどうしてもっと横跳びしないんだろうか。

両手を上げて横跳びとな? 知る人ぞ知る横跳びの効能があるのか!?

面白いから、のわけはない(と思う)。けど面白い。

いいんじゃないでしょうか、エクササイズ。

おお、いいんじゃないでしょうか!!

何これ!? 面白すぎます。バスケの世界がこんなところだったとは。

思わず真似してやってみてしまいました。

室内で靴下着用で行うと、滑る、滑る!
ちゃんと摩擦というかグリップ力のあるシューズでやらないと本来の効果は得られないし面白い動きにもならないようです。ある意味ではこのぶざまさも面白いんですが。

あー! やっぱりシファカって、足の長さのバランスがちょっと違いますよね。二足横跳びジャンプが先か足の長さが先かは不明ですが、やはり当然、体の構造によって自然に行いやすい動作はあるのです。

大哺乳類展、気になっていたものの行きそびれたのですが、「ロコモーション」がテーマならば、生物種独特の動きのヒントが図録に詰まってそうです。いいな〜(>o<)//

特定の職業的な技能やアクティビティに特有の動きを調べたら面白いだろうし、そこに多種生物を理解するヒントもあるように思いました。つまり「あるある」の拡大です。

まずはディフェンスの練習ステップを参考にした「シファカ体操」 いいと思います!!

というわけで、今回の絵は「シファカ体操」です。何と動く絵にしました!GIFアニメーションです。妙に張り切って作りました。シファカかわいい。おもしろい。

動く絵を2回貼るのもうるさいのでここでは小さな静止画を。これです。

シファカ体操第1は横跳び、第2はバスケットボールのディフェンスの動きを取り入れています(という設定)。
妙に面白い動きが多い「ラジオ体操第二」リスペクトです。

では今回はこれにて。次回のエッセイのテーマは「ザリガニ」。妄想旅ラジオ第91回「ビントロング」に関連した内容です。シファカに続き、「ビントロング……何!?」と思う方がたくさんいらっしゃることでしょう。もちろん妄想旅ラジオ配信を聴いた時の私もそうでした。是非、ラジオを聴いてみてください。これがまた、かわいい〜、だけでなく、驚きの特徴を持つ生き物です。妄想旅リスナーの方も、復習&エッセイ予習にもう一度ぜひ。次回のエッセイもどんなお話になるか、どうぞお楽しみに!

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