
シファカ体操 illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟
(旧)Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「シファカ〜あるあると生物多様性」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、どうぞよろしくお願いします
身近だけれど共感不能のあの虫に「あるある」を!
ポチ子さんから「あるある」増強プランのアイディアをいただきました!
Gも擬人化したら愛嬌あるキャラクターになるかも?完全無敵の超悪なんだけど、光を受けると体にまとっているギラギラした油が乱反射して自分の目を痛めてしまう。だから普段は日の当たらない暗闇みに潜んでいるんだけど、ついつい日向に出てしまう失敗もしてしまう。そんなキャラはどうかしら?
— ポチ子 (@mousou_pochiko) December 8, 2023
身近にいるのに、いや、いるからこそ? 理解も共感もしたくない、恐怖の対象。それがGという虫ですが、キャラクター化は試みられつつ苦戦しているような……
でもポチ子さんのご意見通り、やるならばやはり、悪役、ヒールをベースにして「意外な一面」を打ち出すのは有効と思われます。
サングラスをかけてはどうでしょう
— ぐっちー (@mousou_guccy) December 8, 2023
本サイトでもおなじみ、「モグラ先輩」みたいな感じでしょうか。
ハードボイルドですね。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) December 9, 2023
ハードボイルドの中にお茶目な要素を入れるのが良さそうです。
しかし実は私、Gというと思い浮かぶキャラクターがいつつもなかなか口に出せないのです。それは誰かといいますと……
怒られそうだと秘密にしつつ前から思ってるんですが、某有名スナイパー(13というナンバーがつくあの方)はちょっと、Gっぽくはないでしょうか……
彼にもっと愛嬌をプラスしたキャラはどうかしらん— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 9, 2023
似てないでしょうか?GとG。
オレの背後に立つなと言っていきなり飛びかかってきそうです
— ぐっちー (@mousou_guccy) December 9, 2023
それです、それ。飛びかかってきたらイヤだなあ。
頭文字も同じですしね。サングラスかけてもらいましょう🕶️
— ポチ子 (@mousou_pochiko) December 9, 2023
やはりサングラスか。
サングラスが似合いそうでちょっと怖いですね
— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 9, 2023
テカテカした感じとサングラスは好相性ということです。好印象かどうかはまた別ですが。
その他に個性的なキャラになりそうな昆虫はありますか?
— ポチ子 (@mousou_pochiko) December 8, 2023
うん、Gのことはひとまず忘れて他の楽しい昆虫キャラクターをスカウトしようじゃありませんか!
こういうのは絵本作家が得意なのでは
— ぐっちー (@mousou_guccy) December 8, 2023
それもそうです。どこかにいないかなあ、絵本作家。
@Kazeki_Kazuhito
絵本作家の方どうでしょう?— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 9, 2023
お客様の中にどなたか絵本作家の方いらっしゃいませんか?
Gをキャラ化した絵本いくつかありますよ。ぼくは絶対書きませんけど。絶対書きませんけど。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) December 9, 2023
あ、いらっしゃいました。茶番はさておき、Gが怖すぎて、他の昆虫をスカウトしようというコンセプトがまるで伝わっていません。おそるべしG。
もう30年以上お目にかかっていないので私は懐かしさすら感じてしまいそう
— ぐっちー (@mousou_guccy) December 9, 2023
30年もGと無縁とは羨ましい。北海道すごいです。
しかし待てよ、思い出は遠ざかるごとに美しくなる、などと言いますが。
記憶の中で変化していないかちょっと興味があります🔎
— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 9, 2023
ぐっちーさんの中に今いるGの記憶、それこそが新世代の共感・あるある可能なGキャラクターである可能性があります。今度絵に描いてみてほしいです。
ポチ子さん、どうもありがとうございます!
どちらが前か
シャルル大熊さんからご質問いただきました。
動物の前後は「目」がある方が前ではないですかね? 進行方向の様子を知るのが大事ですから。嗅覚や聴覚で様子を知れるならそれでもよいですか。カニの目は横が見えるんでしょうか?
— シャルル大熊 (@charles_okuma) December 8, 2023
ぐっちーさんの先週のエッセイに、「生物にとっては口のある方が前」とあったことへの質問ですね。確かに人間にとっては「口」より「目」が進行方向を決めていると感じられます。人間ほど視覚に頼らない生物にしても、耳や鼻などの感覚器が「前」を決めていてもおかしくはないです。
ですが、目と口が逆方向についている生物もいなさそうです。食物を摂取する「口」を基準にして、それに合わせて目や鼻や耳の位置が決まってきたということなんでしょうか?
受精卵の発生段階では最初に消化管が形成されるのでそこで前後が決まるらしいです
— ぐっちー (@mousou_guccy) December 8, 2023
発生段階で「前後」が決まるのですね。呼び分けるための方便というのもあるのでしょうが、消化管基準で入口が前、出口が後ろ、感覚器は食料を獲得するのに最適化された位置に決まった結果、前を向きがちなのかもしれないですね。
とすると植物には色々な意味で「前後」はないのですね。根から水や栄養を取るけれど、太陽光も取り入れて光合成しているので、もはや死語となった「ダブルA面」みたいなものなんでしょうか。生花や盆栽に「正面」があるのは純粋に人間の見方だけの問題か。当たり前かもしれませんが面白いです。
シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!
速い、面白い、動きやすい? 「シファカ体操」誕生
風オーナー再び登場です。
シファカのジャンプ、動画を見ると横というより斜め前なんですね。
上野動物園で見たワオキツネザルは前へ4本足で走っていたと思います。
同じキツネザルでもだいぶ身体の構造が違うのでしょうか。— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) December 6, 2023
足の長さのバランスがなんだかちょっと違うような?
シファカは通常樹上生活し、木から木へ飛び移るのが得意のようです
ジャンプ力に長けているので、地上でもジャンプしてしまうのだと思います
我々も前に何度も飛ぶより横跳びの方が疲れないです— ぐっちー (@mousou_guccy) December 6, 2023
鳥がわざわざ歩かないで飛ぶみたいなもんでしょうか。
我々も……えっ、そうなの?
なるほど。走るのに適した方向とジャンプするのに適した方向は違うんですね。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) December 8, 2023
なんか確かに足に変な力を入れなくても跳べる感じはあります。じゃあ人間はどうしてもっと横跳びしないんだろうか。
サッカーの練習で両手を広げて横跳びする映像を見た気がします
サッカーは走る競技なのであえてジャンプする動きを入れているのかもしれません— ぐっちー (@mousou_guccy) December 8, 2023
両手を上げて横跳びとな? 知る人ぞ知る横跳びの効能があるのか!?
機敏な動きが身につくんでしょうか?
面白いからとかではなく何か重要な意味があるはずですよねエクササイズとして流行すると「あるある」効果倍増でシファカの人気も上がりそうです
— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 9, 2023
面白いから、のわけはない(と思う)。けど面白い。
いいんじゃないでしょうか、エクササイズ。
シファカ体操と命名しますか
— ぐっちー (@mousou_guccy) December 9, 2023
おお、いいんじゃないでしょうか!!
鳥でもウォーキングとホッピングの両方できる種とホッピングしかできない種がいますね🐦⬛
シファカの2足ホッピングを見ると、高校の部活でバスケ🏀のディフェンス練習してた人たちを思い出しますhttps://t.co/RNMTRABDSe
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) December 9, 2023
何これ!? 面白すぎます。バスケの世界がこんなところだったとは。
おもしろい……トレーニングというよりダンスパフォーマンスみたい。クセになるというか、何度も見てしまいます😆 難しそうな動きです
鳥の足もみんな似て見えますが、ウォーキングが不得手な理由があるんでしょうね。人間も、走るの遅いけど横飛びやDFの才能がある場合もあるかも?— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 9, 2023
思わず真似してやってみてしまいました。
室内で靴下着用で行うと、滑る、滑る!
ちゃんと摩擦というかグリップ力のあるシューズでやらないと本来の効果は得られないし面白い動きにもならないようです。ある意味ではこのぶざまさも面白いんですが。
シファカの場合、後ろ足が長く4足歩行ができないゆえの2足横跳びと説明がでてきますが、樹上でも横っ飛びジャンプで移動してて、あれが基本的な移動動作に見えます
科博の前回の大哺乳類展のテーマがロコモーションだったので、図録をみたら何かヒントがあうかも
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) December 9, 2023
あー! やっぱりシファカって、足の長さのバランスがちょっと違いますよね。二足横跳びジャンプが先か足の長さが先かは不明ですが、やはり当然、体の構造によって自然に行いやすい動作はあるのです。
大哺乳類図録! 楽しくて目的忘れそうな資料です
やっぱり横跳びがよほどぴったりくるのですね
人間も生活スタイルが変われば移動の動作がきっと変わりますね💡
混雑の中ノロノロ歩くときかなり左右に揺れる
急斜面を登るとき手をつく
など、誰もが持つ傾向の延長に新しい動きがありそう✨— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 10, 2023
大哺乳類展、気になっていたものの行きそびれたのですが、「ロコモーション」がテーマならば、生物種独特の動きのヒントが図録に詰まってそうです。いいな〜(>o<)//
特定の職業的な技能やアクティビティに特有の動きを調べたら面白いだろうし、そこに多種生物を理解するヒントもあるように思いました。つまり「あるある」の拡大です。
まずはディフェンスの練習ステップを参考にした「シファカ体操」 いいと思います!!
というわけで、今回の絵は「シファカ体操」です。何と動く絵にしました!GIFアニメーションです。妙に張り切って作りました。シファカかわいい。おもしろい。
動く絵を2回貼るのもうるさいのでここでは小さな静止画を。これです。
シファカ体操第1は横跳び、第2はバスケットボールのディフェンスの動きを取り入れています(という設定)。
妙に面白い動きが多い「ラジオ体操第二」リスペクトです。
では今回はこれにて。次回のエッセイのテーマは「ザリガニ」。妄想旅ラジオ第91回「ビントロング」に関連した内容です。シファカに続き、「ビントロング……何!?」と思う方がたくさんいらっしゃることでしょう。もちろん妄想旅ラジオ配信を聴いた時の私もそうでした。是非、ラジオを聴いてみてください。これがまた、かわいい〜、だけでなく、驚きの特徴を持つ生き物です。妄想旅リスナーの方も、復習&エッセイ予習にもう一度ぜひ。次回のエッセイもどんなお話になるか、どうぞお楽しみに!