ひみつの花園

ラウ

こんにちは。造園係のラウです。

みなさまは何か日課にしていることってありますか?顔を洗ったり歯を磨いたりという一年を通じた日課もあれば、「この時期だけ」という期間限定の日課もありますよね。

私はまさにそんな「期間限定日課」としていた仕事が終わりに近づいていて、嬉しいような寂しいような気持ちです。ホテル暴風雨の島は動いているので、毎年同じ季節が巡ってくるとは限りませんが、季節が少しずつ変わる時、「見たことがないけれどどこか体が懐かしがるような新しいものがくる」という予感がします。今がちょうどそんな時期です。

というわけで、今日はみなさまに、ホテル暴風雨の庭園内にあるプライベートスペース、通称「ひみつの花園」の様子を少しお見せしますよ!

ひみつの花園1

さて、私の最近の大事な仕事、期間限定の日課といいますのは、「マンネンジュ」の種で香料を作ることなのです。

昨年、当ホテルでは数年ぶりにマンネンジュの開花があり(同じ樹に花が咲いたのは50年ぶりでしたが!)、お花見を楽しむことができました。

ホテル暴風雨の一大イベント、「お花見」。といっても、花が桜でないだけでなく、かなり奇妙なお花見なのです。

その時に花びらを拾い集めたお話はご紹介したかと思いますが、

ホテル暴風雨の世にも変わったお花見、今回は「その後」をもれなく楽しむタモンさんとアルブルさんのお話です。

さらにもうしばらく待つと、マンネンジュの種が落ちてくるのです。

この種から、花の香りと似ているけれどもっと甘く濃厚な、すばらしい香料を作ることができます。

マンネンジュの種とは、次の絵のような、大きめのアーモンドくらいの黒い種です。

ひみつの花園2

このように、乾燥、発酵を繰り返すこと数ヶ月。毎日お天気・湿度・発酵の進み具合をチェックするのが私の日課だったというわけです。

すっかり水分が抜け、乾いた甘さのある香りが立ってきたら出来上がりです。とれたての種と比べると半分以下の大きさの、少し光沢のある粒になります。お菓子に入れたり石鹸やリネンに香りをつけたり、いろいろな使い方ができます。ホテルの中のどこかでは必ず、この種が香っていると言ってもいいかと思います。

マンネンジュの花を乾かして作ったお茶や、それを漬け込んだお酒も近々完成し、お客様もご招待しての試飲会が開かれる予定ですのでそちらもとても楽しみです。

みなさまも当ホテルにお越しの際は是非ご賞味くださいませ。

ラウでした。


ホテル暴風雨ではみなさまからのお便りをお待ちしております!

「ホテル暴風雨の日々」続きをお楽しみに!暴風雨ロゴ黒*背景白


スポンサーリンク

フォローする

トップへ戻る