
力作ドキュメント2本「行き止まりの世界に生まれて」「なぜ君は総理大臣になれないのか」
見る前は、不景気にあえぐアメリカ中西部の「ラストベルト(錆びた帯状工業地帯)」と呼ばれる場所が舞台というから、この地帯が衰退した歴史的・経済的背景を描くのだろう、トランプ支持の理由が深く理解できるかと思って見始めたが、かなり違っていた。
ご縁で出会った素敵な映画たち
見る前は、不景気にあえぐアメリカ中西部の「ラストベルト(錆びた帯状工業地帯)」と呼ばれる場所が舞台というから、この地帯が衰退した歴史的・経済的背景を描くのだろう、トランプ支持の理由が深く理解できるかと思って見始めたが、かなり違っていた。
新聞や映画雑誌を見ると、やはりプロの批評家でもよく分らず2回見たという正直な(?)記述もあるから、こちらの理解力不足の為だけではなさそうだ。2時間半という長い作品だし、音響もガンガンくるので正直疲れた作品でもある。
荒木伸二という新人監督がシナリオも書いて撮った作品が「人数の町」だ。日本映画には珍しい近未来のSF的ディストピア映画だ。若い男(中村倫也)は借金がかさみ、収容所に入ることになる。食事もあてがわれ、セックスも自由に出来るが、そのかわり、
若い頃からの活動と人生を、写真や映像や、様々な関係者のインタヴューで紹介していく、テンポと流れがとても良く、楽しんで見て行けるが、その中で、テノールとは何かという解説や、どうやってすごい声を出すかという秘訣のようなものもさらりと触れられ興味深い。
大林宣彦監督の遺作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」を見た。当初、4月公開の予定であったが、コロナの緊急事態宣言のため、公開が延期されて7月末となった。末期ガンと闘いながら制作したとは思えないほど、映画は華麗な映像による大林ワールドが全開で、
3月下旬公開で、緊急事態宣言発出のために見られなかった「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」をやっと見ることが出来た。 8月の日比谷...
映画の舞台は、ブラジル南部の都市ポルトアルグレである。私はこの都市名さえ知らなかったが。老人は隣の国ウルグアイの出身である。職業はカメラマンであり、若い頃政治的に亡命したようだ。妻は亡くなって一人暮らし、息子は遠くに住んでいる。
ところがだ。途中から、この映画とてもいいのだ。この映画は「野球を見せない野球応援映画」なのだと気づいた。野球はいつの間にか接戦だ。展開につれて、もう、ドキドキして、カキーンという球音や、球場のどよめきに耳を澄まして注意を払うことになる。
本質はフェミニズム映画であると私は受け取った。おそらくそれで間違いないと思う。韓国女性は、幾重もの圧迫、あるいは足枷、理不尽なモノをしょって生きている。この映画は、それを静かに訴えていると感じた。一例を挙げると兄はすぐに少女に暴力をふるう。
素晴らしい作品に出会った。恵比寿で観たドイツ映画「コリーニ事件」である。チラシは今一つだが、見ているうちにグイグイと作品の世界に引き込まれる。トルコ系ドイツ人(ドイツのマイノリティ)が新米弁護士になり、最初の仕事で、イタリア系ドイツ人の弁護を引き受ける。