トライトーン 成冨ミヲリ社長インタビュー第2回

マルチアーティストである成冨ミヲリ社長は歌手の顔もお持ちです。参加されているバンド「原始神母」のツアーが間もなくスタートということで、今日はそのお話をうかがいます。


「狂気」全曲再現!「原始神母」ツアー2016
原始神母 プログレッシヴ・ロックの祭典 日比谷野外大音楽堂

「プログレッシヴ・ロックの祭典〜 PROGRESSIVE ROCK FES 2016」での原始神母 日比谷野外大音楽堂 2016.5.22

「10月20日(木)、長野からツアーがスタートする『原始神母』について教えてください」

「原始神母はピンクフロイド(注1)のトリビュートバンドです。
リーダーの木暮さん(木暮”shake”武彦:注2)をはじめピンクフロイドを愛するミュージシャンが集まって、2012年に結成、年に一度のツアー、ロックフェス参加などの活動を行っています」

「ピンクフロイドは唯一無二のバンドですが、事実上解散状態でライヴを見ることはできませんね」

成冨ミヲリ 原始神母

原始神母のステージより

「そうです。でもライヴでしか神髄を味わえないバンドでもあります。だから木暮さんは『原始神母』を始めたんですね。

私は扇田(裕太郎)さんに誘っていただいて2013年からボーカルで参加しています。扇田さんとは学生のころから知り合いで一緒にピンクフロイドのカバーをやったことがありました。20年以上前のことなのに、覚えていてくれたんです。

ピンクフロイドは昔から大好きだから嬉しいんですが、木暮さんはもちろん他のメンバーも一流のミュージシャンばかりで、プレッシャーはすごくあります。
自分の力不足はわかっているし、がんばるしかない。クラシック系の声楽の先生について毎日練習しています」

「3年以上ツアーに参加してきて、どんなことを感じていますか」

「ある意味とても特殊なバンドだと思います。みんなプロのミュージシャンだからふだんはオリジナルをやってるわけです。それが3時間丸々ピンクフロイドの曲だけをやる。
お客さんもメンバーのファンよりピンクフロイドのファンの方が多いでしょう。中にはメンバーを一人も知らない人だっていると思います。

だから自分たちを見てもらっているというより、ステージの上、中空にピンクフロイドが浮かんでいて、それを見てもらっている感じ。
技術と想いをつくしてピンクフロイドを呼んでくるというか。イタコみたいですね(笑)。
私たちもパフォーマンスしながらお客さんと同じものを見ているんですよ。

ピンクフロイドを再現する。かといって丸コピーは違う。どうしたって自分は出るんです。コピーか自分を出すか、その間ですごく探っています。
たぶん他のメンバーもそうだと思います」

狂気全曲再現「原始神母」ツアー2016

「今ツアーの目玉はなんといっても、名作アルバム『狂気(The dark side of the moon)』の全曲再現でしょう。これは5年目で初の試みですね」

「毎年同じことはやらない。常に進化するのがバンドの方針です」

「来週からのステージ、がんばってください!」

「ありがとうございます。ピンクフロイドファンの皆さま、お待ちしています!」

the dark side of the moon pink floyd

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※成冨社長のインタビューは17日(月)更新の第3回へと続きます。

注1 【PINK FLOYD<ピンクフロイド>】英国のロックバンド。革新的な音楽性で1970年代以降巨大な成功を収める。レコード・CD総売上は2億3000万枚以上。現在は活動停止中。

注2  【木暮”shake”武彦プロフィール】1984年 レベッカでプロデビュー。1986年 レッドウォーリアーズで2度目のデビュー。1989年 ロサンジェルスに移住し、Casino Driveを結成、アメリカ西海岸を中心に活動。1996年 帰国。ソロプロジェクト、サイコデリシャスを始める。2003年 富士山麓に移住。以降自然をテーマにしたソロ活動を開始。


10/20(木)長野 LIVE HOUSE J
10/22(土)川崎 クラブチッタ
10/26(水)名古屋 Electric Lady Land
10/27(木)神戸 チキンジョージ

詳細は 原始神母公式サイト へ!

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原始神母が今年5月20日に行ったライヴ「春の宴」の熱狂ライヴレポートがあります。
「原始神母 Pink Floyd trips ライブレポート2016」 by シャルル大熊


成冨ミヲリ(なりとみみをり)
東京藝術大学美術学部工芸科卒 (染織専攻)。アートディレクター・プランナー・実業家。
ゲーム会社、コンテンツ制作会社を経て、有限会社トライトーンを設立。富士急ハイランドや商業施設の企画デザイン、集英社のCMやドキュメンタリーTV番組におけるCG制作、アニメDVDの監督など幅広く活動。その他、デッサン技法書の執筆、音楽・小説などの制作もしている。「絵はすぐに上手くならない」(彩流社)を2015年に上梓。3万部を超えるヒットとなる。 トライトーン ホームページ