雨を待つ布4
大日向峰歩 作・小説『雨を待つ布』第四話。東が宮古で出逢った、古い布の持ち主は、佐々木いとと言った。彼女が負った震災の記憶から、幼い頃の東が体験した震災の記憶へとつながる。人が人を想うこと。それ自体、何も悪いことではないのに、どうしてこんなに苦しいのだろう。
毛と山と鉄を愛するサイコロジストが、漏れ出た内言、綴ります
大日向峰歩 作・小説『雨を待つ布』第四話。東が宮古で出逢った、古い布の持ち主は、佐々木いとと言った。彼女が負った震災の記憶から、幼い頃の東が体験した震災の記憶へとつながる。人が人を想うこと。それ自体、何も悪いことではないのに、どうしてこんなに苦しいのだろう。
大日向峰歩 作・小説『雨を待つ布』第三話。恵美子らに促され、昨夏の出来事を語り出す東。三陸の旅の途中で出逢った、ある老婆とのやり取りから、恵美子たちは、老婆が持っていた布の意味や東の抱える古い記憶を知ることになるのですが……。
大日向峰歩 作・小説『雨を待つ布』第二話。東京から突然やって来た、その女性は東と言った。彼女は、恵美子がクラフトフェアに唯一出品していたマフラーを手にしていた。そして、恵美子たちが予想もつかないような、あるお願いをするのだが……。
大日向峰歩 作・小説『雨を待つ布』第一話。自分の住む街で初めて開催されたクラフトフェア。期待した分、落胆と疲労の色が隠せない恵美子は、自ら運営する織物教室『羊雲のち雨』の唯一の生徒、千与子との会話で癒しを得ていた。そんなある日、一人の女性が突然教室を訪れて……。
大日向峰歩 作・小説『デカローグ』振り返りのエッセイ:皆様から寄せられた声(アンケート結果から)。ホテル暴風雨10周年記念企画『大日向峰歩版 デカローグ』全10話についての読者アンケートから、この作品を書くにあたっての裏事情や、懐かしの昭和レトロ『エッグプラントベイビー』について紹介しています。
大日向峰歩 作・小説『デカローグ』振り返りのエッセイ:「説明のつかない涙」。アンケート結果の集計を延期するお知らせと、旅先で経験した〝説明のつかない涙〟の理由を、名作少女漫画『ぺぱーみんと・エイジ』と社会心理学の『自己知覚理論』から考えてみます。
大日向峰歩 作・小説『デカローグ』振り返りのエッセイ:『寸止め讃頌』。空手などで使われる技術「寸止め」。小説においてこの寸止めを多用した梅崎春生にあやかり、〝最後まで書き切らないこと〟を、盛岡の誇るソウルフード「じゃじゃ麺」から振り返り、検証します。
大日向峰歩 作・エッセイ『心を紡いで言葉にすれば』第26回。2024年『デカローグ』が日本で舞台となって上演された際、翻訳を務めておられた東京外国語大学 久山宏一先生のご逝去にちなみ、ポーランド語学習の思い出を心理学における動機づけから解釈します。あわせて、『デカローグ(大日向峰歩版)』の読者アンケートも実施しています。
大日向峰歩 作・小説『デカローグ』第十話:『赤鬼青鬼』。小学六年の妃那の家に〝あの人〟がやって来た。あの人はいつも妃那の家を隅々見ては「いいわねえ」と羨む。その娘である琴子にもその性質は受け継がれていて、妃那の持ち物を欲しがるのだが……。
大日向峰歩 作・小説『デカローグ』第十話:『穴熊大明神』。地元にUターンした桜子が唯一見つけた陶芸教室に、その人、葵がいた。人は何故、理由なく人を嫌うことを避けるのだろう。桜子が葵の中に感じたものは、桜子の思い込みなのだろうか。それとも……。