シャルルと呼んでくれたまえ、わたしのことは。
自己紹介は面倒だからしない。
たいていのことはそのうちわかる。
わからないことはわからないでいい。
それより、
日齢(にちれい)をご存知だろうか?
何年生きてきたかが年齢。20歳の娘。100歳の老人。
何ヶ月生きてきたかが月齢。10ヶ月の赤ちゃん。
そして、何日生きてきたかが日齢だ。
1歳の誕生日を迎えた子が、ちょうど日齢365。
これを意識している者はなぜかとても少ない。
自分がこれまで何年生きてきたかは知っていても、
何日生きてきたかはまず知らない。
そうではありませんかな?
計算しないでよろしい。そんな面倒くさいこと!
コツコツ計算しなくても、いいサイトがある。
たとえばこちら。
生年月日を入れるだけ。おや、まあ! 0.1秒で日齢がわかる。
何日でしたかな?
ちなみに1万日生きたら、つまり日齢10000は、27歳4ヶ月と17日だ。
日齢20000は、54歳9ヶ月と3日。
日齢30000は、82歳1ヶ月と19日。
誕生から1万日、2万日、3万日目の日を、
万日記念日と呼ぶことにしよう。
これはふつう、一生に3度までしか体験できない。
(109歳を超えるミラクルな人は別)
とてもきりがいいし、きわめて特別な日と言えるだろう。
これほど特別な一日を、気がつかずに過ごしてしまうのは、
あまりにも惜しい。
これを祝う習慣が広まればいい。
27歳、54歳、82歳、の家族・友人がいる人は、
彼らの万日記念日を計算して(さっきのようなサイトでね)
サプライズプレゼントなどしてみるのはいかがだろう?
日齢というものを知ってから、
わたしは千日ごとの記念日を計算し(3年弱に一度やってくる)
書き出し、意識するようになった。
ささやかにお祝いもする。
いずれくる2万日記念日はやや盛大に祝うつもりである。
3万分の1日を、今日もわたしは生きているのだ。
☆ ☆ ☆ ☆
一日は、地球が地軸を中心にくるりと一回転する時間。
一年は、地球が太陽のまわりをぐるりと一周する時間。
それらを数えるのは、星と人を結びつける、昔の人の叡智と言えよう。
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