ジャワのスズメ 日本では雅な鳥・ブンチョウ ぐっちーさんと話そう<49>

美しすぎる鳥 illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「ブンチョウ〜愛知の鳥と言えばブンチョウ? いえいえ手羽先です(本当はコノハズク)」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、よろしくお願いします

みやびであやなる鳥、ブンチョウ(Java sparrow)

まずはホテル暴風雨風オーナーからの質問です。

書いてあるという線も捨てがたいですが、まあ、ないんだろうなあ……

おお、そういうことか!(やはり書いてあるわけではない) 鳥の名前ってなんじゃそりゃ? と謎めいたものも多いですが、文鳥とは随分いい名前をもらっています。ちなみに英語では Java sparrow (ジャワのスズメ)と言うそうです。日本的な美意識には訴えたけれど、英語圏の人々にはそうでもなかったんでしょうか。

雅やかであやなる鳥、ブンチョウ。確かに姿も色も美しい。色がまた、羽もいいけどクチバシもいいですよね。

風オーナー、どうもありがとうございます!

鳥を鳥瞰〜ジェネラリストは外にいる!?

シャルル大熊さんからのコメントです。

あの不思議な部位を見たら、なんだろう? くらい思いそうなものですが。

特定の種だけを見ていたら、その種に特有の形質や、特有の行動に関連する部分しか目に入らないってことでしょうか。多くの種を俯瞰、いえ鳥瞰するのも大事ですね。鳥だけにね。

ポチ子さんの耳石コレクションはすばらしいのでみなさん見た方がいいですよ〜。魚の写真(購入した場合は価格、釣った場合は場所などの情報もあり)、調理方法、料理の写真、味、そして耳石の写真が並んでいます。いろんな魚といろんな耳石があるんだなあ〜これ美味しそうだなあ〜と漫然と眺めているだけで楽しく、干物に耳石が乗っていた話なんていう、妄想をそそられてドキドキワクワクするお話も……

それ、いいですね〜!

魚料理と耳石図鑑。博物館もいいですねえ〜!!

思ったのですが、スーパーで購入した魚もあるということは、養殖魚もあるということ。天然魚と養殖魚の耳石比較からも、進化について何か面白いことがわかりそうです。

なるほど、多種の耳石を集めるだけがコレクションの魅力ではない、そこも奥が深いです。

魚の「種」や「見た目」と、「味」「捌いた時の身の感じ」の相関は、きっと常時魚料理をするひとの頭の中には無意識に系統立った知識として蓄積されると思うのです。さらに「耳石」が加われば、二次元が三次元になったように、新しい景色が見えることでしょう。スーパー中学生の目にも、「鳥」「骨」「飛び方」「食べ物」「翼」などの複合要素で構築された世界が見えたのでしょうか。そういう知識に憧れます。

シャルル大熊さん、ポチ子さん、どうもありがとうございます!

タンチョウを見ながら通勤〜あなたは都道府県の鳥を知っていますか?

ところで、先週のぐっちーさんのエッセイで最初に「へえ〜」と膝を打ったのは実はここ。

実はコノハズク、はタイトルでしたからね。えっそうなの? と意外でした。

ブンチョウかと思ってた! のなら落ち着きがいいのですが、実は何となく愛知県の鳥はヒヨコかと思ってました。愛知県ってヒヨコみたいな形をしているではないですか。陽菜ひよ子さんも名古屋出身ですし。

あれこれ突っ込まれる前に次に行きます。

ユリカモメ、渡鳥だったのか、知らなかった……。というか、ユリカモメについてほとんど何も知りません。

北海道の鳥は「タンチョウ」なんだそうですよ。私は以前、日本の国鳥はタンチョウだと思っていました(正解:キジ)。姿は美しく瑞鳥とされ、日本的な美意識においてはある意味頂点に立つ鳥かと思います。そんなに身近にいるんかいな? というのが気になります。

ここ2、3年に何が起こったんだ、というのも気になりますが、それ以前に、

通勤中にタンチョウを見られるとは何とも素敵です。

さて、すべての都道府県に「鳥」があるんだろうかと気になって調べたところ、「各都道府県のシンボル」(全国知事会のホームページ)がヒット。あるようです、すべての都道府県に。

鳥は意外なラインナップです。私の予想と現実が合っていたのは新潟県の鳥「トキ」だけでした。鳥のほか、都道府県の「魚」「獣」もあります。こちらはすべての都道府県にあるわけではないのですが、そこも含めて見所満載です。「魚」は食べる気満々すぎるし「獣」はシカとカモシカの寡占状態や埼玉県の独創ぶりがすごいし、みなさんもぜひ見てください!

みんなこれ、知ってるのかなあ? と、ひそかにアンケートを行いました。

母数が少ないですが、ちょうど半数の人が知っているという結果に。わりと納得の結果でした。

ふわゆさんからはこんなコメントも。

大阪府の鳥、モズなのですね。日本最大の古墳「大仙陵古墳」のある中百舌鳥(なかもず)古墳群が大阪にあることを知っていたので、「あー」と納得しかけましたが、それで納得していいんだろうか?

モズ、渋くておしゃれなカラーリング、「はやにえ」を行う謎めいたハンター、というイメージでしたので「もずやん」のインパクトに意表を突かれました。大阪では身近な鳥なのでしょうか。

語呂的にうっかり「かまいたち」と間違えがちですが(私だけでしょうかね、すみません)、ゆりかもめもかわいい鳥だと思います。故郷・東京都の鳥なことですし、もう少しちゃんと見ることにします。

ふわゆさん、どうもありがとうございます!

だんだんブンチョウそっちのけになってしまいましたが、最後にブンチョウ情報を。「妄想旅ラジオ」ではたまさんが旅した、白文鳥のふるさと・愛知県弥富町にふるさと納税した時の返礼品にはブンチョウグッズがあって人気だそうです。

ブンチョウのしおり

ブンチョウの切り絵アート

ブンチョウやっぱりかわいいですねえ。

今日のページトップの絵ですが、ブンチョウの絵を描こうと資料を探し、あれこれ見ながら描いているうち、ブンチョウが可愛すぎてテンションが変になってきてしまいました。変なテンションで色々検索すると、江戸前期(元禄年間)に出された本草学書『本朝食鑑』に、「以形麗号文鳥(形の麗しきをもって文鳥と号す)」と記されているという情報を得ました。つまり、姿が美しいので文鳥と呼ばれたと。納得。

では今回はこれにて。

次回のエッセイのテーマは「オニ」です。妄想旅ラジオ第50回「オニ」は、50回記念スペシャル回なので、テーマが架空の生き物である点以外にもいつもと違うところがありますよ。まだの人も何度も聴いたよという人もぜひ、エッセイの予習がてら聴いてみてください! 次回もどうぞお楽しみに。

独自テーマ回のお題について、まだまだリクエスト募集しております。ぐっちーさんや斎藤雨梟のTwitter、ホテル暴風雨のコンタクトフォームなどから、ぜひお寄せください。

ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージは、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。

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