Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「マレーバク〜南アジアと中央アメリカに取り残されたバクは同じ夢を見るか」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
白黒の素敵なデザイン
シャルル大熊さんからコメントいただきました。
わたしは白黒の生き物が好きです。シャチ、パンダ、ペンギン、そして今回のバク。ぐっちーさんは白黒の生き物の中でいちばん好きなのは何ですか?
— シャルル大熊 (@charles_okuma) September 2, 2022
色鮮やかで美しい生き物は多いですが、白黒だと地味かというとそんなことはない。白と黒でもいろいろなデザインが可能なんだと思わせられますね。
ペンギンですかね
空から海に生活の場が変わっても力強く生きているところでしょうか
場所が変わっても一生懸命生きていれば馴染むようになる
そんな教訓を教えてくれているような気がします— ぐっちー (@mousou_guccy) September 2, 2022
ペンギンといえば登場人物の90%以上がペンギンだという純ペンギン文学の金字塔・浅羽容子作『白黒スイマーズ』。阿照さんたちの旅立ちには感動しましたね……。それはさておき、ペンギン。いいですね。水中を自由に飛び回るさまはどのペンギンも美しく、デザインとしては特に白黒度の高いアデリーペンギンやヒゲペンギンがスタイリッシュだと思います。
コウテイペンギンなんてよりによって南極ですものね。住めば都という言葉を贈りたいです。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) September 3, 2022
『白黒スイマーズ』でいえばゴッカン区ですね。さしものペンギンたちも「ホドヨイ区」を好むものが多いようですから、異端にして最大のペンギン、コウテイペンギンはやはりすごいです。シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!
バクが着痩せ王なら、着太り王は誰だ!?
「バクは着痩せするタイプ」
何度目にしてもシビレるフレーズで、感動しきりな私です。
「バクは着痩せするタイプ」というのが今回めちゃくちゃ面白かったのですが、ぐっちーさん @mousou_guccy の印象で、逆に大きく見える(着太りとか、模様太り?)動物はいますか?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) August 31, 2022
動物のサイズ感ってもともとよくわからないし、じゃあ「着太り」するのはどんな動物よ? と、軽い気持ちでお聞きしてみたのですが、
同じ白黒動物であるパンダは体長150㎝程度で100㎏だそうです
マレーバクが200㎝で300㎏なのでパンダは着太りタイプかもしれません— ぐっちー (@mousou_guccy) August 31, 2022
ええ〜っ!?
ええっ、150cm!? 人間にすればずいぶん小柄くらいの体調なんですね。体重もバクの1/3 とはとても思えません。かなりの着太りタイプ。というか、バクとカラーリングはかなり似ているのに、ぐっちーさんのバク式着痩せ作戦が危ういのでは……?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 1, 2022
ちょっとみなさん、ビックリしませんか?
マレーバクの体長はパンダの3割増、体重はなんんと3倍ですってよ!
パンダが体長150cmというのにも驚かされます。絶対もっと大きいと思ってましたよ! 体重100Kgというのも、ちょっと大きい人間くらいではないですか。何となく、ホッキョクグマくらいあるかと思ってました(※ホッキョクグマの体長はメスで1.8〜2m、オスで2.2〜2.5m、体重はメスで150〜300kg、オスで420〜500kg、最大で800kgだそうです)。いやはや、「ジャイアントパンダ」という名前に騙されている? 動物園一のアイドルだけあって存在感が大きすぎる? わかりませんが、パンダと比べることで、相対的にマレーバクの着痩せぶりにも納得してしまいました。
バク200cm、300kg。そんなにあるように見えない……ですよね?
マレーバクの戦略に学ぶ!?
ふわゆさんから質問いただきました。
バクが絶滅危惧種になった原因の一つとして、出生率が低いと聞きました。一回の出産で一匹。
草食動物など弱い立場の動物は、たくさん子供を産むもんだと思っていました。
バクは、天敵はいなかったのでしょうか?やっぱり首の皮膚が厚かったのが勝因でしょうか?— ふわゆ (@100kero1) September 1, 2022
一回の出産で一匹。そういえば、多摩動物公園に赤ちゃんバクが産まれた時、いそいそと会いに行ったものでしたが(かわいいんだこれがまた)、双子や三つ子という話はあまり聞きません。そしてあの時赤ちゃんだったカナエちゃん(ちなみにお母さんはユメさんです)が、今年は千葉市動物公園へ移動。先輩マレーバク ・ユメタくんのお嫁さん候補だとか。日本的な風習としてバクの命名はやはりユメユメしがちですね。
おっと話が逸れました。
マレーバクの子供にはイノシシの子供のように縞模様があります
昼間でもカモフラージュできているのかもしれません
子供の生き残りがいいので一匹に手をかけられるのではないかと思います
この方式で今まで生き残ってこられたのは事実ですが、今後についてはわからないですよね— ぐっちー (@mousou_guccy) September 1, 2022
少ない子供を大事に育てて生き残ってきたのですね。数で勝負派とどっちがいいのかは環境によるし環境変化は偶然みたいなものなのでほとんど運ゲーですが、バクという生き物は何だか神秘的で、生き残りに特別な秘密があるような気がしてしまいます。
なるほど、子供が育つ工夫がされてるのですね。そして大人になったら、白黒の錯覚作戦!
動物って、成長したり季節ごとに色を変える事が出来ますが。
人間には無理ですねf^^*)— ふわゆ (@100kero1) September 1, 2022
そうでした、着痩せの神秘について考えていたのだった(そうだっけ?)
そのための服なのかもしれません
お腹が白い服を着て着痩せしましょう— ぐっちー (@mousou_guccy) September 1, 2022
そうだそうだ!
あれ……でも、着太り王パンダはどうなった? パンダだってお腹が白いのでは。
黒い服に、白い腹巻
流行るかも知れません。— ふわゆ (@100kero1) September 1, 2022
流行ったら楽しいです。
腹巻きいいですね
採用!— ぐっちー (@mousou_guccy) September 1, 2022
あ、採用された。ふわゆさん、どうもありがとうございます!!
ところでパンダですよ! これは由々しき問題ですよ。パンダとバクの模様って、かなり似てませんか。体の真ん中へんが白く、末端は黒というところ。それがかたや着痩せ王、かたや着太り王、これは一体いかなることでしょう!?
パンダ(超着太り派)と比較して考えるに、黒シャツに白のオーバーオールの色白の人は太って見えるけれど、黒服に白腹巻きの色黒の人は痩せて見えます。微妙なラインですが、白腹巻きかつ、マスクを黒にする、黒い帽子をかぶる、日焼けするなども有効ですね。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 1, 2022
以上のようなわけで、ページトップの、どう見ても変態じみたファッションの絵が誕生したわけです。バクっぽいファッションとパンダっぽいファッション、本当にバクの方が痩せて見えのか、絵に描いてみました。
同じ人で比べないといけないので、同じ人物の全身タイツ姿をまず描き、コピー後一方を左右反転、トレースして違う服を着せました。色白・黒目がちな素顔はパンダっぽさを意識しています。バクファッションをするにあたり顔を黒く塗るのはさすがにどうかと思ったので黒マスクとサングラスと帽子着用。どうでしょう?
左がマレーバク、右がパンダです。
どっちも同じ「黒い服に白腹巻」(右のが腹巻かどうかは微妙だとかこんなんどこに売ってるのかとかはひとまず置いて)ですが、確かにバクが痩せて見えます。バク腹巻は「体幹以外が細く見える」、対してパンダ腹巻は「体幹が太く見える」効果があるようです。どっちも一緒だろ、と思えるけれどちょっと違う。ちょっとの違いが大違い。面白い。
久々にアホな絵を描きました。ご存知の通り毎回ここ「妄想生き物紀行 ぐっちーさんと話そう」でアホな絵を描き続けている私が言うのですからかなりのもの。
スリムに見せたいみなさま、黒服に白腹巻をお試しください。ただし、腹巻が長すぎないようご注意を。
逆に体を大きく見せたい方は、長い腹巻、オススメです。
さて、次回は独自テーマ回。妄想旅ラジオ第58回「お便り紹介回」は、奇しくもパンダ激推しの上野動物園でのオフ会のお話なので、こちらもぜひ聴いてみてください!では、次回のエッセイがどんなお話になるか、どうぞお楽しみに。
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