宮﨑徹教授がAIM医学研究所を設立!
年明けから大きなニュースが入ってきた。AIM研究の第一人者宮﨑徹教授が2022年3月末で東京大学をお辞めになり、「一般社団法人 AIM医学研究所 (略称 IAMアイアム)」を設立される。これは宮﨑徹教授自身が1月11日にツイッターで公表された。
【ご報告】一般社団法人 AIM 医学研究所設立のお知らせ
皆様のご期待に一刻も早く応えるべく、ネコとヒトのためのAIM創薬など、AIM研究をトータルで大きく加速させるため、AIM医学研究所を発足させます。設立のご報告をhttps://t.co/MF311knPhOに掲載致しましたのでご一読いただけますと幸いです。— Toru Miyazaki/宮崎徹 (@Toru51557911) January 11, 2022
AIM 医学研究所の公式サイトは下記。まだほぼ設立のごあいさつしか掲載されていないが、4月の本格稼働へ向けどんどん充実していくのだろう。
大学というところは教授といえども研究だけやっていればいいものではなく、後進の教育にも当たらなければいけないし、事務的な仕事も多いと聞く。独立し、自分自身の研究所を持つことで、これまで以上に研究に専念できるということなのだろう。
東大を離れ新しい研究所を作るのはどう考えても大変なことだ。リスクもあるに違いない。
しかしご著書の『猫が30歳まで生きる日』を読めば、宮﨑先生が安定にしがみつく人ではなく、必要とあればどんなチャレンジもいとわない人であることは一目瞭然だ。
若いころからまわりに流されず自分を信じて生きてきた人で、だからこそ医学の常識をのりこえるような研究ができるのだろう。
宮﨑教授が発見したたんぱく質AIMを使った猫の腎臓病を治す薬、人間の腎臓病や癌、アルツハイマー病を治す薬がAIM医学研究所で開発されることを強く期待したい。
腎臓病に効く猫のおやつ「AIM30」がマルカンから発売!
宮﨑先生のツイッターでは昨年末2021年12月30日にも大ニュースがあった。
『猫が30歳まで生きる日』の最後の方に記述があった、AIMを活性化するキャットフードがいよいよ完成し、「AIM30」という商品名で3月1日にマルカンから発売されるという情報だ。
腎臓病の治療薬は現在も研究開発に尽力している最中ですが、まずはネコ用のドライフード「AIM30」が、3月1日(予定)にマルカンから発売になることをお知らせします!
— Toru Miyazaki/宮崎徹 (@Toru51557911) December 29, 2021
動物用医薬品となるAIM製剤は認可のためのハードルが高く、実用化は最速でも2023年秋と言われている。そのため、宮﨑教授が猫のために一刻も早くと開発を急いでこられたのが、AIMを活性化する成分(果物のドリアンから抽出する)を含むサプリだ。医薬品ではなく動物用食品なのでずっとスピーディーに実用化できる。
これまで宮﨑教授が本やネット記事で語られた内容からすると、慢性腎臓病末期の猫にはやはりAIM製剤(開発中)でなければならない。しかし早い段階の腎臓病なら「AIM30」で進行を抑えることが期待できるし、子猫のうちから飲めば腎臓病の予防にもなるらしい。
3月1日発売といえばもうひと月半だ!
発売元となるマルカンだが、ぼくはマルカンと聞いてもぴんとこなかった。で、調べてみた。
公式サイトはこちら。
猫用のフードは多くはない。だから知らなかったのだろう。猫用おもちゃはたくさん出しているからお世話になったものもあるかもしれない。
AIM30は世界が市場となる商品だと思うが、この2年コロナで海外の製品・薬品の入荷が不安定になることもあったので、その点国内生産は安心材料だろうか。
1月13日現在、マルカンの公式サイトに「AIM30」の発売情報はない。販売方法、価格等はまったく不明だ。
これほど猫とそのオーナーに待たれている商品なので、発売当初は品薄になったりもするかもしれない。転売目的の買い占めなどが起きないように充分配慮してほしいものだ。
株式会社マルカンの公式ツイッターにAIM30の発売予告(写真つき)が出た。
「2022年3月発売予定。ブランドサイトを1月下旬にオープン」
チキン味でレギュラーが600g、お試し用が80g。円盤状の小さな粒のようだ。お試し用があるのはとてもいい。猫は気に入らないと全然食べてくれない。レギュラーサイズを買ってまるで食べてくれないと本当にショックが大きいのは猫飼いなら誰でも知っていることだ。
【 1月28日:さらに追記 】
ブランドサイトが公開された。おやつではなく総合栄養食だった。AIM30を主食にしていいということ。1種類ではなく6種類だった。主に年齢別でいちばん上は「20歳を迎える猫用」。
【多くの愛猫が健康を維持し、長生きすることを願う】
AIM研究第一人者
宮崎徹教授研究成果より誕生
「腎臓の健康維持フード」AIM30
2022年3月 発売予定ブランドサイト
2022年1月下旬 オープン#宮崎徹教授#猫#腎臓#AIM#AIM30#マルカン#猫のいる暮らし pic.twitter.com/lQ9SB1vVPQ— マルカン【公式】 (@Mg_Information) January 13, 2022
東京大学基金からメールが届いた。宮崎徹先生のAIM研究のために寄付をした人へのお知らせで、宮崎先生が東大を離れるに伴い、東京大学基金での寄付受付を終了するという内容だった。
AIM医学研究所のサイトにあるように、今後は宮崎先生の研究への寄付はAIM医学研究所が窓口となる。
ちなみに東京大学基金には、猫の腎臓病治療薬研究への寄付申込みが、昨年7月から現時点までで「約2万件、2億8千万円」あったとのこと!
【aim製剤研究関連記事】
AIM製剤の最新情報。宮崎徹教授が『猫が30歳まで生きる日』を出版。
宮崎徹教授のAIM製剤研究に寄付殺到!
ムギの奇跡の花
これは友人がムギのために贈ってくれた花。フラワーケーキというらしい。
上はいただいたとき、9月初めの写真だが、このうち緑の小さな花だけが今も咲いている。
これだ。
これだけ造花ということはもちろんないし、ドライフラワーになったということもない。
ムギが旅立って4か月。ささやかな奇跡を目にしている。
(by 風木一人)
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