ようやくコロナ以前のような会場で
4月1日(土)沼津の<絵本専門店グリム>さんに行ってきました。
開催中の『せかいでいちばんおおきなネコ』原画展に合わせた、ひろかわさえこさんとの対談トークイベントです。
リアルイベント自体が久しぶりでした。絵本作家を目指す人向けの創作講座は少人数でときどきやってきましたが、一般の方向けの講演はコロナ以後はじめてでした。
絵本好きな方で満員の会場を見て、ああ、コロナ前はこうだったよな、とうれしくなりました。
トークのテーマは「想像力と共感力」。
ナンセンス絵本である『せかいでいちばんおおきなネコ』を読み、制作過程のことを語り、ナンセンス絵本が想像力をぐーんと伸ばしてくれるという話をしました。
そして、想像力は大事なものだけれどそれだけではいけない、共感力といっしょになって初めて本来の価値を発揮することを、ひろかわさんと作ったもうひとつの絵本『おやゆびさん』を紹介しながら話しました。
ひろかわ先輩からは「今まででいちばん難しい仕事だった」とおしかり(笑)を受けました。
ぼくは「日本中に数えきれない絵描きさんがいてもこのお話を描けるのはひろかわさんしかいないと思ったんです」とお答えしました。
講演後のサイン会では『せかいでいちばんおおきなネコ』はもちろん、ぼくの他の絵本もいろいろお持ちいただいて、一人ひとりお話ししながらゆっくりサインさせていただきました。
講演の感想をうかがったり、ぼくの絵本をお子さんに読んだときの反応をうかがったり、絵本を作ってきてよかったな、と感じる幸せな時間でした。
こんなことがまたできるようになって本当によかったです。
ひろかわさんと、グリムの飯塚さん、くどうさんと記念撮影♪
グリムさん2階のギャラリーには『せかいでいちばんおおきなネコ』の原画の他に、見たことのないふしぎな猫たちもいました。
1階の書店スペースには、午前中のひろかわさんの親子ワークショップで子どもたちが描いたそれぞれの大きな猫も。
子ども店長さんから「表彰します」と言われ直立不動で待っていると、手作りの猫型表彰状を授与されました。絵本に出てくる「雲より大きなネコ」です。
お土産に掘り立てタケノコもいただきました。
タケノコご飯とタケノコみそ汁にして美味しくいただきました。
楽しい楽しい沼津訪問でした。
ひろかわさえこさん、飯塚さん、くどうさん、子ども店長さんたち、ご来店いただいた皆様、本当にありがとうございました!
(by 風木一人)
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