コロナの年の感銘深い映画「サンドイッチの年」と「喜劇 女は度胸」
今年は大変な年だった。まだ終息していないコロナの下、映画を見る方法も変わった。映画館に行くことにも懸念がある状態は致し方なく、レンタルDVD...
今年は大変な年だった。まだ終息していないコロナの下、映画を見る方法も変わった。映画館に行くことにも懸念がある状態は致し方なく、レンタルDVD...
今年、劇場で見た100本余りの映画の中で一番感銘を受けた外国映画は1989年の台湾映画「バナナパラダイス」であった。 台湾映画の最高傑作か...
このコロナの閉塞感の中、劇場で、久しぶりに幸福感に包まれた映画「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」を見た。 心から「これ面白かったで...
現在、爆発的ヒット中の「鬼滅の刃」、見て損はない映画だ。「週刊朝日」の記事で、若干の予習をして見に行った。予習して観なければチンプンカンプン...
今回も、大変面白い日本映画を2本紹介したい。 まず「罪の声」。とても質が高い力作で、必ずや今年を代表する作品となるだろう。 ...
7月に森崎東監督が92歳で亡くなった。それほど有名ではないと思うが、ちょっと忘れられない作品を何本も撮っている。追悼の意味を込めて幾つか紹介...
まず「ミッドナイトスワン」。ストーリーが面白い。草薙は広島出身で新宿に暮らし、トランスジェンダーを売り物にするクラブで踊って生活費を稼いでいるのだが、広島の従妹が娘の育児放棄をしたため、その中学生の娘が上京して来て一緒に生活を始めることになる。
見る前は、不景気にあえぐアメリカ中西部の「ラストベルト(錆びた帯状工業地帯)」と呼ばれる場所が舞台というから、この地帯が衰退した歴史的・経済的背景を描くのだろう、トランプ支持の理由が深く理解できるかと思って見始めたが、かなり違っていた。
新聞や映画雑誌を見ると、やはりプロの批評家でもよく分らず2回見たという正直な(?)記述もあるから、こちらの理解力不足の為だけではなさそうだ。2時間半という長い作品だし、音響もガンガンくるので正直疲れた作品でもある。
荒木伸二という新人監督がシナリオも書いて撮った作品が「人数の町」だ。日本映画には珍しい近未来のSF的ディストピア映画だ。若い男(中村倫也)は借金がかさみ、収容所に入ることになる。食事もあてがわれ、セックスも自由に出来るが、そのかわり、