こちらはホテル暴風雨8080号室です。当室にて執筆・公開中の『内言、漏れてるから』とは?
内言、それは音声を伴わない自分自身のための内的言語。思考の一形態。秘めたるものであるはずのそれが、油断すると漏れてしまうのです。毛と山と鉄を愛するサイコロジストが、毎週月曜日、散文(エッセイ)または物語(小説)形式で漏れ出た言の葉を拾い綴ります。どちらの形式が綴られるのかは、見てのお楽しみ。
エッセイ『心を紡いで言葉にすれば』
毎月どこかの月曜日、「独り言」の意義と地位を高めるため、へっぽこサイコロジストの脳内言語が大放出!日常に溢れる人の心のあれこれを、読んで為になる(かもしれない)散文で綴ります。あなたの「なぜ?」を腹落ちできたらこれ幸い。同じくどこかの月曜に、8080号室で綴るもう一つの文章『刺繍』とご一緒に、是非どうぞ。
自己紹介を兼ねた第1回はこちらです。
小説『刺繍』
ほぼ毎週月曜に更新される物語。濃い霧が立ち込める記憶の森を彷徨う「私」と、認知症の母の介護というトンネルの入り口に立つ「わたし」。このトンネルを潜り終えた時、何かが起こる!? 私とわたし。一人称の二人が交差する母娘の物語。同じくどこかの月曜日、8080号室で綴られるもう一つの文章『心を紡いで言葉にすれば』とご一緒に、是非どうぞ。
<連載終了作品について>
小説『誰かのために』
とある町の、大規模修繕真っ只中のマンションから始まった些細な出来事が、やがてある大きなたくらみへと……。果たしてそれは、「誰かのために」なるのでしょうか? ここではない、こことはよく似たどこかに、確かにいる人々の人間模様が描かれます。
バックナンバーはこちらからお読みいただけます。
物語『はいのサイさん』
ちょっと変わったところに住んでいる、動物のサイ。ずっと続いていた平穏な暮らしに、降って湧いたあるトラブル。それは一体何でしょうか。サイの平穏な暮らしはどうなるのでしょう。全2回の小さなおはなしです。バックナンバー→前編 後編
作者紹介:
大日向 峰歩 (おおひなた ぶぶ)
人の心の理を伝導すること20年のへっぽこサイコロジスト。夢は、オリエント急行みたいな豪華寝台列車の車窓からマッターホルンを眺めつつ、きびだんごの生地で作ったベッドに寝転んで、うさぎのブブと一緒に旅をすること。
好きなホテル:シャトートンガリロホテル(Chateau Tongariro Hotel)
老舗であること、洋館であること、そして山にあること。これらの条件を満たすホテルにはめっぽう弱いのです。中でもニュージーランド北島にあるルアペフ山(Mt. Ruapehu)を背にして建つシャトートンガリロホテルは、景色、佇まい、食事、おもてなし、どれをとってもうっとりなのです。そこにいるだけで、さながらクリスティの小説に出てくる登場人物になったかのような心地になります。そんなシャトーですが、誠に残念ながら、2023年2月5日、94年の歴史に幕を下ろすことになってしまいました。シャトートンガリロよ、永遠に。