塵ひとつ 1/4話(出典:碧巌録第六十一則「風穴若立一塵」)
寺院を建立して一宗をうち立てるのは、「教祖」のお仕事です。 龍と蛇を区別するように物事にキッパリと白黒つけてまわるのは、「禅の達人」の...
東西の古典を、きわめて平易な現代語に訳出する試みです。 意によって大幅に構成を改編し、読みやすくするために潤色を施しています。
寺院を建立して一宗をうち立てるのは、「教祖」のお仕事です。 龍と蛇を区別するように物事にキッパリと白黒つけてまわるのは、「禅の達人」の...
雪竇和尚がポエムの引き合いに出した寒山子ですが、彼自身もポエマーであって、次のようなポエムを残しています。 おだやかに日々を送りたいという...
この話を受けて雪竇和尚は次のようなポエムをよみました。 飛び降りる? 飛び上がる? 本当のことを誰が知る? 曇っているからといっても太...
仰山和尚が師匠の潙山和尚と交わした会話です。 潙:「なあ、もし新参の僧がノコノコやってきたら、オマエならどうやって実力を測るかな?」 ...
新参の僧侶と仰山和尚との会話です。 仰:「オマエさん、どこから来たんじゃな?」 僧:「名山の誉れも高き廬山から来ました!」 ...
雪竇和尚は先に引用したポエムの「仮病など使って何やってんの!」と言っていますが、これは維摩のオッサンが主役を務める「維摩経」の冒頭部分で「世...
本当に悟った人というものは、もはや自分が「悟った」とか「悟っていない」とかを話題にすることはないものです。 だから「仏が、さらに仏にな...
この手の問答は例えば切り立った崖の上に追い詰められたようなもので、進退極まりないと言わざるを得ませんが、ここで命を顧みずに崖からジャンプでき...
維摩のオッサンは菩薩集団に前述の質問を投げかけて、32の回答を得たのですが、どれも皆「有と無」、「聖と俗」といった対立をとりあげた上で、それ...
さて皆さん、あるものごとを「よし」とするにあたって、その「よし」という判断を「よし」とするのは何によるのでしょうか? はた...