Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「妄想生き物紀行 第15回 ツキヨタケ〜いつもと変わらぬ日常に、突如として起こった悲劇とは」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、今回もお伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただき、そしてポッドキャスト「妄想旅ラジオ」第15回「ツキヨタケ」もお聴きになるとより楽しめる内容です。
ただ今、後の祭り開催中
先週のエッセイ、緊張感あふれる文章で何が起こるやらドキドキしましたね。
ツキヨタケ、日本の食中毒界の王者と言っていいきのこだそうです。一見食用のきのこに姿が似ているので、みなさまくれぐれもお気をつけください。さて、「後の祭り開催中」とは、ぐっちーさんや私が毒キノコを食べて中毒し、後悔しても後の祭りというお話ではなく……
ぐっちーさんに質問です。今回リアルな迫力にぐいぐい引き込まれながら読みました。ぐっちーさんはどこかで文章の勉強をされたことがありますか? それとも完全に独学でしょうか?
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) January 21, 2021
オーナー風こと風木一人さんからのこんな質問に始まるお話。
ありがとうございます?
文章作成の教育を受けたわけではありませんし、高校の頃は国語が嫌いで、解答に納得がいかず、先生と言い合いになったこともありました
なんで作文を連載して欲しいと言ってしまったんでしょうね— ぐっちー (@mousou_guccy) January 21, 2021
解答に納得しないというのは読解に一家言あるからで、当時からじつは文章表現に興味がおありだったのではないでしょうか。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) January 23, 2021
ああ、わかります。私は読解に一家言などありゃしませんが、国語の模範解答にいくらなんでもそんなわけないだろ、と思ったことは度々……ってところじゃなくて、ぐっちーさん、なんで作文を連載したいなんて言ってしまったんだか、と悔やんでも後の祭りですよウッシッシ。というのがオチでした。風木オーナー、ありがとうございます。ぐっちーさん、今後ともよろしくお願いしますよ!
クマはきのこを食べるのか
シャルル大熊さんからご質問いただきました。
ぐっちーさんに質問です。毒キノコはツンデレなんですか? 美味しいのに毒がある。食べられたいのか食べられたくないのか、はっきりしてほしいです。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) January 21, 2021
ツキヨタケはじめ発光キノコが光ることで何のメリットがあるのかよくわかっていないのと同様、毒がある上に美味しいってどういうことだ、というのはいかにも解決の難しそうな問題ですが、果たしてぐっちーさんの見解は。
ツンデレと思わせて実は少し違うかも
人間は毒を身につけてツンツンした娘を強引に手籠にする悪代官かも知れません
そのうち越後のちりめん問屋に成敗されるかも知れないので、その覚悟で— ぐっちー (@mousou_guccy) January 21, 2021
ちりめん問屋の成敗かどうかはわかりませんが、毒キノコといえば、美味しいので長く食用とされ栽培まで試みられていた「スギヒラタケ」の中毒が相次ぎ、2004年に「毒キノコ」に認定されました。私は、きのこにはまったきっかけの一つである本・小林路子著「きのこの迷宮」を読んでそのことを知ったのですが、当時はきのこ採り界を騒然とさせた大事件だったことでしょう。「きのこの迷宮」という本(名著!)は残念ながら現在入手困難なのですが、小林路子さんのきのこの絵は本当にすばらしいです。
キノコ食べません、食べません。それにわたしクマです。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) January 22, 2021
とりあえず毒きのこの美味は「デレ」ではないということでいいんでしょうか、ぐっちーさん ?
そういえば私もクマでした
— ぐっちー (@mousou_guccy) January 22, 2021
クマといえば鮭をくわえているイメージがありますが、クマは雑食な上意外と狩りや漁は不得手で、木の実など植物性のものをかなり食べているという話も聞きます。きのこは食べるんでしょうかね?
ちりめん問屋といえば、今は地上波でのテレビ放映が終わってしまったあの番組、私は歴代ちりめん問屋隠居光右衛門役では西村晃派、次にやるなら水谷豊さんが面白くていいんじゃないかと思う次第。
気づけば脱線してばっかりでした。シャルル大熊さん、ありがとうございます!
美味いもののためならば
さて私も今回、気になったことをお聞きしました。
リスクを取らないと本当に美味しいものは食べられない、が持論のぐっちーさん @mousou_guccy に質問です! ものすごく美味しいけど毒がある(ただし命の危険はなく、お腹を壊すかもしれない?大丈夫かもしれない くらい)きのこがあったら食べてみたいですか?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) January 20, 2021
そうです、「妄想旅ラジオ」放送でも度々美味しいものが食べたければリスクを覚悟せねばとおっしゃっているぐっちーさん。どれくらいのリスクならば許容できるのか、美味しいきのこはリスクに見合うのか、ぜひ聞いてみたい。
ぜひ食べたいです
お腹を壊すかも知れない位だとリスクとは言えないですね
髪の毛が抜けて、もう生えてこない位のリスクは許容できます— ぐっちー (@mousou_guccy) January 20, 2021
期待以上のご回答をいただきました。髪の毛が抜けてもう生えてこない……いいんですか本当に。
さすが、思った以上のリスクテイカー!! ところで、超有名毒キノコ・ベニテングタケは毒成分の「イボテン酸」自体が旨味成分で美味しいという噂で、食べ過ぎなければ大丈夫、最悪気分が悪くなり嘔吐する程度と聞きます……
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) January 21, 2021
いいんですか、なんて言いながら早速悪魔のささやきをはじめる私であります。
だから何とは言いませんが?
しかしキノコ好きのアイドル・ベニテングタケにはなかなかそこらへんで出会えないのです。私は一度出会いましたが可愛すぎて採取できませんでした。写真を撮ってスケッチして帰りました。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) January 21, 2021
だから何だとは言ってませんよ、言ってませんというのに、
リスクと美味を天秤にかけようアンケート
が実施されることとなりました。
魅惑のベニテングタケ、魅力的ですね
毒成分が美味いなんて!
これこそ皆さんに聞いてみたいです死ぬほど美味いベニテングタケ
あなたはどの程度までリスクをとって食べられますか?— ぐっちー (@mousou_guccy) January 21, 2021
結果はこの通り。私の知る限りの勇者たちの記録でも、ベニテングタケやテングタケは「すごく美味しい」「うま味調味料の原末を舐めているようで味がキツすぎる」など意見が分かれており、果たして本当のところはどうなのか、興味のあるところではありますが、「死んでもいい」って方もいらっしゃるとは衝撃です。
ちなみに私はお腹を壊すくらいは許容します。何度となく牡蠣に当たってひどい目にあっているのに毎年食べています。
さて妄想旅ラジオの「食」担当と言えばこの方、
毒を擦り込んだらムダ毛が消えるといいのにな〜。ちなみにベニテングタケのオススメ調理法は?
— ポチ子 (@mousou_pochiko) January 21, 2021
ポチ子さんから質問です。ムダ毛が消える毒きのこが発見されたら世界の製薬会社が色めき立ちそうですが、それはさておき、
こちらのサイトではオリーブオイルでソテーしたものと炭焼きにしたものを食べていました
お好みでどうぞhttps://t.co/3nUZcffOaX— ぐっちー (@mousou_guccy) January 21, 2021
おお、野食ハンター・茸本朗さんのベニテン食レポートですね。フムフム……
……やっぱり中毒したんかい。
いや〜本格的に危ないキノコなんですね。私、胃下垂のせいか、単なるケチのせいか、吐き戻せないんですよね〜
— ポチ子 (@mousou_pochiko) January 22, 2021
本格的に危ないみたいです。「ポチ子さんのベニテン料理」に興味はあれど、是非とお願いするには忍びない……などと思っていると、
ブラックホール?
— ぐっちー (@mousou_guccy) January 22, 2021
何でも吸い込みますが、人並みにお腹を壊します。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) January 22, 2021
ブラックホールのように何でも吸い込み、ブラックホールがお腹を壊すかどうかがほぼ検証不可能である以上、ポチ子さん=ブラックホール説を否定することはできないですね。いや、そんなことが言いたいのではなく、
自称ドケチの友人がお腹を壊して「せっかく食べたのにもったいないよお〜」と泣きながら吐いていました。ケチで吐き戻しを止めているとしたら、人間ながら「反芻」ができるという(本当?)南方熊楠クラスの偉業です!?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) January 22, 2021
胃袋が1つしかないのが残念です?消化にいいものばかり食べてるせいかしら?と、地元オケのコンサート帰り、開いている店がなく、仕方なくコンビニの柔らかくて美味しいチキンを買って帰り、家飲みしながら考えてます。でも、そろそろ寝ます。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) January 22, 2021
二つめの胃をゲットするところからですね?? 消化にいいものもたくさん食べればいけるのでは……
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) January 23, 2021
反芻とかブラックホールとか、食の達人の世界は奥が深すぎます。
達人の域に達するのは生半なことではありませんが、人生いろいろ、時にはお腹を壊し、時には毛が抜けてもめげずに、美味しいものを楽しんでいきたいものです。ところでアンケートで「髪の毛が生えなくなってもいい」と回答した方はゼロでしたが、ぐっちーさんは回答しなかったんでしょうか?
謎は残りますが、今回はこれにて。次回のエッセイは「シカ」です。どうぞお楽しみに。妄想旅ラジオ第16回「シカ」のほうも、世界遺産あり、「しかお君」の尾行あり、異国情緒たっぷりの葉っぱ料理ありで盛りだくさんですよ!
さて今回のページトップの画像、「月夜のツキヨタケ」の柄で生地を作りました。キノコ柄は数多けれど、ツキヨタケ柄は非常にレアです。需要があるのかは我ながら謎ですが、物好きな方、いかがでしょうか。使用例はこんな感じです。毒キノコ柄のくせにいい感じに和柄っぽく仕上がっています。今昔物語にも登場する由緒正しい毒キノコですので。
こちらでご購入いただけます。「月夜のツキヨタケ濃藍の夜」
なんと、色違いもございます。「月夜のツキヨタケ紫紺の夜」
ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージ、オーナー雨へのツキヨタケの絵のご依頼ももちろん、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。
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