電車 居眠り 夢うつつ 第49回「夢うつつで民主主義について考える」
この連載のタイトルは「電車 居眠り 夢うつつ」だが、私が夢うつつで過ごすのは、何も電車の中だけではない。職場での会議中にも、自分には関係も興...
日々の通勤電車の中で僕が考えていること
この連載のタイトルは「電車 居眠り 夢うつつ」だが、私が夢うつつで過ごすのは、何も電車の中だけではない。職場での会議中にも、自分には関係も興...
前回、AIの思考過程を辿るのが、最近のAI研究の一つのトピックになっているらしいということを書いた。思考過程を辿ると言っても、もちろんオンタ...
先日、AIの研究をしている人の話を聞く機会があった。その人の主要な研究の内容は、我々非専門家には難しすぎるということで、主に彼が生物学者と行...
ワイルダー・ペンフィールドは、カナダの脳神経外科医である。てんかんの外科手術を数多く手がけた。てんかんは、脳の一部が異常に活動することによって起こる。薬による治療もあるが、薬が効かない場合は、てんかんの「震源地」を外科的に切除する。
「脳の研究で、心がわかりますか?」というのは、神経科学者(あるいは、いわゆる「脳科学者」)に対して問われる定番の質問である。だが、この手の議論は上手くいかないことが多いようだ。意見の対立があって決着がつかないというのではない。
私の本業は大学の教員だ。専門は神経科学。この仕事をしていると、当然ながら動物の脳を扱うことが多い。脳といっても、まるのまんまの脳をそのまま見...
前回の原稿を書いた時は、最後の一編、表題作である「一人称単数」を読んでいなかった。その後表題作を読んだことで、この短編集全体に対する私の印象が全く変わってしまったのだ。あまりネタバレ的なことは書きたくないが「一人称単数」で描かれているのは
その本について友人に話すと、彼は「羊をめぐる冒険」の文庫版を貸してくれた。かくして私は春樹ファンになった。30代の終わり頃には、すっかり彼の小説とは縁遠くなってしまい、もはやファンというより「元ファン」というほうが相応しくなってしまった。
ありがたいことに、この「電車 居眠り 夢うつつ」も前回で40回を迎えた。これも読者の皆様とオーナーのおかげである。 ところがこのめでたい時...
つまり、ここで言う性善説というのは「人は悪いことをしない」という説なのだ。孟子が聞いたら、びっくり仰天腰を抜かすに違いない。放っておいても人が誰も悪いことをしないのだったら、儒学は必要ない。孟子を含めて儒者は全員失業してしまうのである。