歌に陶酔、人間性に魅了される「パヴァロッティ 太陽のテノール」
若い頃からの活動と人生を、写真や映像や、様々な関係者のインタヴューで紹介していく、テンポと流れがとても良く、楽しんで見て行けるが、その中で、テノールとは何かという解説や、どうやってすごい声を出すかという秘訣のようなものもさらりと触れられ興味深い。
若い頃からの活動と人生を、写真や映像や、様々な関係者のインタヴューで紹介していく、テンポと流れがとても良く、楽しんで見て行けるが、その中で、テノールとは何かという解説や、どうやってすごい声を出すかという秘訣のようなものもさらりと触れられ興味深い。
大林宣彦監督の遺作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」を見た。当初、4月公開の予定であったが、コロナの緊急事態宣言のため、公開が延期されて7月末となった。末期ガンと闘いながら制作したとは思えないほど、映画は華麗な映像による大林ワールドが全開で、
3月下旬公開で、緊急事態宣言発出のために見られなかった「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」をやっと見ることが出来た。 8月の日比谷...
映画の舞台は、ブラジル南部の都市ポルトアルグレである。私はこの都市名さえ知らなかったが。老人は隣の国ウルグアイの出身である。職業はカメラマンであり、若い頃政治的に亡命したようだ。妻は亡くなって一人暮らし、息子は遠くに住んでいる。
ところがだ。途中から、この映画とてもいいのだ。この映画は「野球を見せない野球応援映画」なのだと気づいた。野球はいつの間にか接戦だ。展開につれて、もう、ドキドキして、カキーンという球音や、球場のどよめきに耳を澄まして注意を払うことになる。
本質はフェミニズム映画であると私は受け取った。おそらくそれで間違いないと思う。韓国女性は、幾重もの圧迫、あるいは足枷、理不尽なモノをしょって生きている。この映画は、それを静かに訴えていると感じた。一例を挙げると兄はすぐに少女に暴力をふるう。
素晴らしい作品に出会った。恵比寿で観たドイツ映画「コリーニ事件」である。チラシは今一つだが、見ているうちにグイグイと作品の世界に引き込まれる。トルコ系ドイツ人(ドイツのマイノリティ)が新米弁護士になり、最初の仕事で、イタリア系ドイツ人の弁護を引き受ける。
この作品が映画「パラサイト 半地下の家族」に関係する部分があると書いた。主人公ジョンヒョクの婚約者の母親と伯父さんが「パラサイト」に出演しているのだ。派手でお金使いが荒く、いかにも俗物臭ふんぷんで、しかし愛嬌もある母親が、地下に住んでいた家族の
何十年映画やドラマを見てきたが、その最高峰のストーリーと呼ぶのに躊躇しない。この25年、映画を見たり韓国で暮らしたりして蓄積された韓国や北朝鮮の知識もある。そんな眼で見て、この作品は凄い。脚本が天才的。全体の構想力、伏線のはり方、人物の描き分け、
韓国映像資料院(KOFA)はソウルの西のはずれにある。ディープな韓国映画ファンにとってここほど有難いところはないだろう。何せ、日本ではちょっと見られない韓国映画の歴史的名作、傑作がぞろりと揃っており、「宝の山」があると言っても過言ではない。