哺乳類も 両生類も 集まれ!モグラーズ!! ぐっちーさんと話そう<63>

あこがれの地底温泉 illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「モグラ〜記憶か記録か、モグラ先輩語録」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、よろしくお願いします

ぐっちーさんはモグラー

シャルル大熊さんからコメントいただきました。

潜るからモグラ。「モグリ」じゃなくて、安室ちゃん大好き「アムラー」の方へ行くあたりが可愛らしいイメージですね。モグラ先輩、1000年前の人たちから案外愛されていたのでしょうか。

「ラ」には愛や畏敬が感じられる説が支持されました。

ゴリラとクジラを合わせたと聞くと、畏敬というより大きければいいかという大雑把な感じもしてきますが……

異形のイメージといえばこれか?

そして「ラ」にまつわる疑問がもうひとつあるのでぐっちーさんに聞いてみましたが、

潜るからモグラー。だったらダイバーもモグラーでは。「〜する人」の場合「モグラー」でもいいけれど「モグリスト」でもいいのでしょうか。どっちなのかわかりません。

しかしご回答が得られなかったため、勝手に認定します。ぐっちーさんはモグラーです。

モグラ先輩の指導のもと、立派なモグラーになってください。

今思ったのですが、潜るというのは上から下への移動を伴う行動でしょうか。ダイバーは陸上から海に潜るのでモグラーですが、モグラはずっと地中にいるので別に「潜って」ないのでは? すごいことを発見してしまった気がする……

まあいいか。シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!

地底人は意外といる?

次は、ホテル暴風雨風オーナーからの質問です。

ずっと地中にいるって、なかなか難しいことなのでは。植物も地中に根を張っていますが地上部があってこそ光合成をして栄養を作っていますし、地中にいる虫もライフステージによっては地上にいたりします。菌類はずっと地中生活のもいる? 意外と地中生活って地球標準? 知らないことの多さにまた気づいてしまいました。いずれにせよ、生涯地中の生き物は人間の想像の範囲を超えたものを持っていそうです。

ハダカデバネズミ! たしかにずっと地底です。動物園にも住んでいますが、頻繁な換気が必要な場所での展示に向かないせいか、コロナの影響で長期間公開中止されていました。この秋に解禁になり、会ってきましたよ、上野動物園のハダカデバネズミ。マイペースな感じにぎゅうぎゅう折り重なっていましたが……

上野動物園のハダカデバネズミ photo by 斎藤雨梟 何が何だかわかりません。

寒かったんじゃないかと気になります。

地上にずっといずに地中に行き始めたあたりでもう運命の分かれ道があったのでしょうね。

地中生活は在宅勤務!

なるほど。さすがモグラーのぐっちーさんです。

かわいいですよね、ハダカデバネズミ。ここで宣伝タイム!

今週末の2022年12月3日・4日は

「どうぶつクリスマス」@Artspace&Cafe MUSA

カフェギャラリーでのどうぶつの絵やグッズの展示・販売イベントです。「亀の屋亀千代」の3名のみならず店長さんもハダカデバネズミ大好き。特別限定コラボメニューとしてハダカデバネズミサンデーも登場します。(他にカメサンデーとウォンバットカレーもあります。見た目が可愛いだけでなく、みんな美味しい!)

かわいい地底生物グッズ(と地上生物グッズ)がお待ちしております。

風オーナー、どうもありがとうございます!

衝撃のモグラカエル!!

な〜んて宣伝も交えつつまったりとおしゃべりしていたところ、トリフィドさんから衝撃的な情報が寄せられました。じゃーん!

な、何これ……!?

みなさまも是非この記事、読んでみてください。↓こちら↓にもリンクをつけます。

奇妙な新種カエルを発見、ブタ鼻で地中暮らし(ナショナルジオグラフィックジャパンのサイト)

すごくないですか。生涯地中生活でこそないですが、生活様式も姿も衝撃的です。

補足しますと、記事中に「毎年100種のカエルが発見されており、我々はまだカエルのことを何も知らない」というようなことが書いてあるのです。毎年100種って!

上述の記事にはたくさん「カエル」関連の別記事も紹介されており、オタマジャクシではなくカエルを産むカエルのこともそこに書いてありました。もはや知らないだけで何でもいそうです。

オタマジャクシを経ないカエルもびっくりですが、表皮の状態を変化させられるカエルにもビックリです。トリフィドさん、どうもありがとうございます!

「ガラパゴス化」という言葉がありますが、隔離された土地やエクストリームな環境というのは、過酷である一方、豊かな土壌にもなり得るのだなと、今回もまた妄想をたくましくしたのでした。モグラの生態も、知ってみると驚くことばかり。モグラ先輩に会いに多摩動物公園に行ってみるのもおすすめですし、もうひとつ、超おすすめもぐらの絵本をご紹介します。

アヤ井アキコ作『もぐらはすごい』

カエルといいモグラといい、地中はすごい生物を育てるようです。絵がもう、これ見てるだけでいいやってくらい素敵なのですが、たっぷりの絵に加えてわかりやすい文章もあって、もぐらのすごさを学べます。

地底というのは実際に挑むと過酷な場所なのでしょうが、「地底人」はSFファンタジーの人気テーマですし、「洞窟の家」は楽しそうで憧れます。子供の頃など、家の床に穴を掘って地中に秘密の部屋を作ることを妄想していました。

というわけで今回のページトップの絵です。

ハダカデバネズミの巣のような憧れの地中の家、描いてみました。温泉を引いてある特別ルームです。みなさまも妄想地底特別室でひとやすみ、ひとやすみ。

あったまるにゃー

では今回はこれにて。

次回のテーマは「ウロコフネタマガイ」です。ほとんどの方が思われることが私には予想できます。なぜなら自分もそうだったから。「何それ?」……ですよね。

妄想旅ラジオ第64回「ウロコフネタマガイ」では、そんな謎生物「ウロコフネタマガイ」の実態に迫ります。ヒント・深海生物です。深海といえば人間からすれば地中以上に謎めいた場所。さてエッセイの方はどんなお話になるのか、次回もどうぞお楽しみに。

ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージは、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。

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