第212話 ひとつ屋根の下

私が住んでいるマンションでは、数年前に各階で一斉にネズミが出没して、大騒ぎになりました。

駆除業者に依頼したところ、「1階のとある部屋がネズミの巣になっている。しかし、そこがゴミ屋敷化していて一歩も入れないため、駆除できない」と言われてしまいました。

この1階のゴミ屋敷の住人・中島牛蔵さん(仮名)のことは、以前「第155話 SIKAJIKA」でご紹介したことがあります。

やむを得ず、てる君をはじめとするマンションの有志が、週一で3ヶ月程かけて中島さんの部屋を片付けました。

その結果、無事にネズミの巣を駆除してもらうことができ、その上、以前はゴミ屋敷であることを理由に行政の福祉課から見守りなどを断られていましたが、これを機に週に何日か支援が入るようになり、デイサービスも受けられるようになりました。お金の管理もしてもらえたようで、管理費滞納分も全額支払ってもらえました。

おかげで中島さんは身ぎれいになって少しふっくらとし、すっかり好好爺の顔つきになったのでした。

ちなみに、マンション敷地内で放尿していたのは、トイレの床がネズミに穴を開けられていたのが原因だったので、穴を塞いだらきちんと自宅で用を足すようになりました。

こんな会話をしてたのですが、つい先日、こんなことが……

てる君が地獄に落ちても、中島さんは助けに来ないようです。

(津川聡子 作)


*編集後記*   by ホテル暴風雨オーナー雨こと 斎藤雨梟

津川聡子作「やっとこ!サトコ なう」「第212話 ひとつ屋根の下」いかがでしたでしょうか。
すごいインパクトだった中島さん(↓リンク参照↓)がすっかり穏やかな暮らしを手に入れた話をサトコさんから聞いた私は、ゴミ屋敷だと行政からも助けてもらえないというのに、このマンションの住人で本当に良かったね! てる君たち本当にえらい!! としみじみしたものですが、

なんとも思っていなかった異性が夢に出てきたら急に気になり始めるというのは、恋の始まりあるある話ですね。今回は決してそんな話ではありません!余談ですがロバート秋山さんの「TOKAKUKA」大好きです。

そんなことも忘れて大爆笑してしまいました。てる君、地獄に落ちないように気をつけて……

「やっとこ! サトコ なう」へのご感想・作者へのメッセージは、こちらからどしどしお待ちしております。次回もどうぞお楽しみに♪

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