才能ある若者なら「俺が世界を変える」と思うときがあるのは当然だろう。

1、
才能ある若者なら「俺が世界を変える」と思うときがあるのは当然だろう。「俺には世界を変えられないかもしれない」と疑ってからが本当の人生なのだが。

2、
人を利用することしか考えていない人間にたまに会うが、そういう奴のまわりには、まあ驚くほど同じような人種ばかり集まっている。

3、
30センチのカブトムシがいたら大きくて驚く。30センチのゾウがいたら小さくて驚く。

4、
パーティーで一人つまらなそうにしている人がいたら声をかける。常識だが、意外に理由を知らない人がいる。その人のためでもあるが、それ以上にあなたを呼んでくれたパーティー主催者のためなのだ。

5、
わたしは『さよならのあとで』を深く愛しているし、何度も読みかえしてきた。
それなのにわたしは、本を閉じると、そこにどんな言葉があったか、どんな絵があったかを忘れてしまう。
言葉でも絵でもないが、何か胸の底に残っているものは確かにあり、それが本に込められた「想い」なのだと思う。
想いに物理的な形はない。
言葉は想いを伝えようとするものだが、想いとイコールではなく、想いを心の中にあらしめるためのきっかけのようなものだろう。
絵もまた同様にちがいない。
『さよならのあとで』書籍の形をした「想い」について

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