
なんでも食べちゃうぞ
あるところに、食べることがとても好きな怪獣がいました。 怪獣は頭がよく、友達にも優しいのですが、とにかく食いしん坊なのです。 怪獣が野原を歩いていると、綺麗な花々が咲いていました。 ...
お送りするのは、「心」という名の周波数から取り出した数々の物語。
ラジオ・クレーンズがお送りする物語です。
あるところに、食べることがとても好きな怪獣がいました。 怪獣は頭がよく、友達にも優しいのですが、とにかく食いしん坊なのです。 怪獣が野原を歩いていると、綺麗な花々が咲いていました。 ...
エレキギターに生まれ変わったアコースティックギターを見て、ウクレレは飛び上がるほど驚きました。ーーでも、ウクレレは形が変わった彼の事を受け入れました。 演奏を聴くと、やはりその音楽心は変わってはいな...
アコースティックギターは広告に記載された場所へと向かいました。 そこに『ミューズ外科クリニック』という看板が掲げられた、怪しげな雰囲気が漂うビルがありました。 アコースティックギターが恐る恐るビル...
むかしむかーしの事。ある山奥の村に、音色が綺麗だと評判のアコースティック・ギターがいました。 アコースティック・ギターは、弦をつま弾き、村の子供達やお年寄りたちを、その美しい音色で楽しませて...
――私がこの地へと来てから、何年経っただろうか? 蒸気船に乗り、母国を離れ、ここエブン共和国に来た頃は、この国はまだ開かれた国ではなかった。 エブン共和国が他の国々と国交を結ぶようになったの...
「 ―― いや、そりゃね勿論、見れるものなら見たいですよ。しかしさっき、あなたは誰も助けはしない、と言ったじゃないですか...... 」 芋虫は暗闇の中で響き渡る声に向かって言った。 「それは...
芋虫は葉っぱを食べ続けた。 何も考えずに、ひたすら葉っぱを食べ続けていた。 周りを見渡すと、植物の葉は芋虫に食べ尽くされていた。 しかしそれでも、芋虫の食欲は収まる事はなかった。 芋虫は他...
ある日の事、少年の家に通称『時紙(ときがみ)』と呼ばれる郵便が届きました。 『時紙』の正式名称は『時間召集令状』といい、それを受け取った者は、自分の所有している最も重い時間を王様の直属機関である『時...
時間を増やす実験に成功した、という話を聞き、王様は時間学者の研究所へと向かいました。 『財団法人・時間研究所』という看板を掲げた研究所の扉をノックすると、扉が開き、時間学者が顔を出しました。...
王様が、とても大きな大きな時計塔を建てました。 時計塔は国のどこからも、その姿が見え、正確な時を知ることができたので、人々は喜びました。 他の国々でも「あの国は、とても正確な時を刻む ! ...