ぐっちーさんと話そう<22> 生涯約150万マイル(240万キロ)のキョクアジサシ、ハワイに備える

アジサシ、南へ

アジサシ、南へ illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「妄想生き物紀行 第22回 ツバメ〜逃げるは一時の恥だが、進化の役に立つ」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただき、そしてポッドキャスト「妄想旅ラジオ」第22回「ツバメ」もお聴きになるとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、よろしくお願いします

逃げて良かった話

をまずは募集するぐっちーさんですが、成功例は集まるのでしょうか?

結果:集まった! みなさんいいエピソードをありがとう!!

順番にご紹介します。まずはトムさんのお話。

部活とは「専念する」のが前提なところも多いと聞きますね。そればかりか、辞めるのにも勇気がいるんだから大変です。「損失を覚悟してきっぱり逃げる」というまさにダイナモ作戦のような決断、すばらしい!
「早起き」と「集団行動」を避ける選択を呼吸をするごとくに繰り返してきたナチュラルボーン・逃亡者の私としてはただただ尊敬してしまいます。

お次は坂の餅さんのお話です。

タコ殴りって、不良ひどい。逃げられてよかった、すばらしい!
「逃げる」がこれ以上ない妙手ですね。こういう局面で「逃げるな」とか言われても困ります。「待て〜」って言いながら追うみたいなね。待つわけないって。
そしてこの「訳のわからない事」こと「おばあちゃんのお葬式」が絶妙にいいお話です。
親戚を(設定上)殺してそれを言い訳にサボるのは定番ですが、友達と親戚同士と設定しているということは、ここで言っている「おばあちゃん」は2人共通の「架空のおばあちゃん」ではないかと思うのです。こんな非常事態に実在のおばあちゃんを嘘でも殺さないところに優しさを感じます。不良のやつ見習いやがれ。そういう話じゃないけど。

最後に、KanaeCpさんのお話。

お医者さんこわい。「その日は休みなんです」と言えば済む事じゃないのか……。

にしても逃げて良かったですね、すばらしい!

引っ越しは子供にとって(大人もですが)大イベント。私も経験ありますが、確かに別れを繰り返すのも新しい場所に馴染むのもそれはそれで大変です。でもこんな副効果があるなら悪くないと思えてきます。

トムさん、坂の餅さん、KanaeCPさん、ありがとうございます!

もうひとつおまけ:

そうなのです、とにかく早起きとか集団生活とか決まった予定とかが面倒、なんなら生きてるの面倒なんですけど……というスーパーものぐさ・ナチュラル・ボーン・逃亡者なので自分の行動なんか全部逃亡な気がしてわからなくなってきたのですが。

な〜るほど、もっとたくさん飲み食いすればいいのか!

ありがとうぐっちーさん。

ポケモン、ゴジラで繰り返してきた本連載定番のテーマ「進化とは」を今度はシン・エヴァンゲリオンで?

さてシャルル大熊さんから某映画について質問です。

逃げちゃダメなやつですね。

エヴァもまた進化ではない、と。

あの映画は「面白かった」「ちゃんと終わって良かったね」程度の感想もネタバレとして炎上しかねないという噂でしたのでこちらでもさらりと行きますが、ひとつだけ。新劇場版って「エヴァンゲリヲン」と表記されてませんでしたっけ。いつの間にか「エヴァンゲリオン」になってる(戻ってる)みたいなのはなぜ? これが進化? もしくは退化!?

シャルル大熊さん、ありがとうございます!

マイル貯め過ぎキョクアジサシ

ホテル暴風雨・風オーナーからは北極圏と南極大陸を往復するエクストリームな渡り鳥、キョクアジサシについてのコメントが。

人間界にも、何事もやり過ぎる人はいますしね。
このキョクアジサシですが、小型の発信機が開発されたおかげで研究が進み、北極圏(グリーンランド)と南極の往復距離が、従来の推定値の倍近い8万キロに及ぶことがわかっているそうです。(「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌に2010年に1月に掲載。研究チームのリーダーはグリーンランド自然資源研究所のカールステン・エーバング氏)

参考リンク:「渡り鳥の最長移動距離、推定の2倍」(ナショナルジオグラフィックジャパン)

マイル貯め過ぎ。

参考リンクは、キョクアジサシが体重わずか100グラムだとか意外と長生きで寿命は30年だとか、へ〜と思うことがたくさんで面白いです。
中でも、キョクアジサシが渡りの途中、一ヶ月くらい外洋にとどまっていて、これは熱帯地域の横断に備えて魚などを食べてエネルギーをたくわえているためと推測されるという記述が興味深いです。ハワイで羽根を伸ばすどころか、熱帯はキョクアジサシにとって十分備えてかかるべき難所なんですね。

何だと、キョクアジサシがハワイにいる絵だ?

(でもアレだ、わざわざ難所で戦う絵ってのも「逃げろ」のテーマにそぐわないので、今回は南の方へ向かっていく感じの絵にしてみました)

この絵のオリジナルは、キョクアジサシではないけれどアジサシの一種と思われる鳥たちが、回遊、渡り、遊牧などで旅をする「移動者」たちへの配達を専門とする郵便屋さんをやっているという設定で描いたマンガです。よかったら見てみてください!

とある小さな島にある、変わった郵便局。そこへ集まる郵便屋さんたちの楽しみとは?「ホテル暴風雨」スタッフマンガ、今回は外から見た暴風雨のお話です。

それにしても、キョクアジサシがなぜここまでの長距離を渡って地球を何周もするのか、予想はしてましたが全然わかっていないみたいですね。

坂の餅さんからの質問です。

ねー、それ不思議でしょうがないですよね。犯人は現場に帰る、みたいなやつでしょうか。

(違うらしい)

坂の餅さん、風オーナー、ありがとうございます!

というわけでみなさまありがとうございました。今回はこれにて。次回のエッセイは二度目の植物テーマ、「ジャガイモ」です。妄想旅ラジオ第23回「ジャガイモ」もこちらでぜひ聴いてみてください。この回はたまさんがお休み、スペシャルゲストに人気番組「世界一周! チラ見の世界史」のパーソナリティー、おおたに先生を迎えた回で、いつもとちょっと違う感じが楽しめますよ。身近な野菜、ジャガイモの意外な面もたくさん知ることができます。

では次回もどうぞお楽しみに。また来週、こちらのサイトで、そしてTwitterでお会いしましょう!

ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージは、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。

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