【 魔の目撃 】(3)
無言と緊迫。たぶん10秒ぐらいだった。しかしそのとき感じた時間。それはもう長かった。 双方ともに暗闇の中で五感を総動員させ、相手の気配を探...
無言と緊迫。たぶん10秒ぐらいだった。しかしそのとき感じた時間。それはもう長かった。 双方ともに暗闇の中で五感を総動員させ、相手の気配を探...
そこは想像以上に気分のよいところだった。もう一度周囲を見回してだれもいないことを入念に確認し、私は足場の4階に座りこんだ。手の甲で額の汗をぬ...
大学生時代には「まあずいぶん色々なバイトをやったものよ」といまでもなつかしく思い出すことがある。 中学生の家庭教師、石膏デッサン教室の講師...
「わかった。認めよう」と私は言った。 「……人は死んで、別の人に生まれ変わる。肉体は滅びるが、魂はそこから抜け出してしばしさまよい、やがて...
ふと脳裏に浮かんだ光景があった。記憶が曖昧だが、テレビで見た1シーンだ。場所は日本ではなく(たぶん)インドで、寺院を建設(あるいは改修)して...
「正直に答えてほしいのだけど」と占い女が言った。 「いつもいつも正直に答えてる」 「そういうふうにシャアシャアと言う人は信用できないのよ...
ふと聞いてみたくなったことを、そのままぶつけてみた。 「過去生、知ってるのか?」 「少しは」 「覚えてたのか?」 「全然ダメ」 ...
黒ユリ、黒キノコ、黒ボブの3魔女は過去生を信じている、というよりも過去生を研究している。特に熱心なのは黒キノコで、彼女はそのことですごく残念...
前世の記憶を語り始める少年少女の事例は、インドでは数多くあるらしい。 「インドで?……なんでインドなんだ?」 「インドでは、大抵の人が過...
仮に私の友人である占い女を「黒ユリ」としよう。シアトル在住のマッシュルームカット日本女は「黒キノコ」、同棲の金髪ボブアメリカ女は「黒ボブ」。...