
勇気ある人たちに、そして壁のない世界に~『かべのむこうになにがある?』
これは大人向けの絵本なのか? いや作者はこの寓意に満ちた話を子どもに向けて書いている。80冊以上の絵本を手掛けてきたテッケントラップは、このテーマが子どもにとって難物であることを熟知しているに違いない。それでもあえて書いたのはなぜか?
心しか泊まれないホテルへようこそ
これは大人向けの絵本なのか? いや作者はこの寓意に満ちた話を子どもに向けて書いている。80冊以上の絵本を手掛けてきたテッケントラップは、このテーマが子どもにとって難物であることを熟知しているに違いない。それでもあえて書いたのはなぜか?
『100万回生きたねこ』は1977年に書かれ『ぼくの鳥あげる』は1984年に書かれた。2作はとてもよく似ていて、どちらも前半と後半にきっぱり分かれる構成を持っている。『100万回』の前半は「猫がさまざまな飼い主の間を渡っていく」で、
わからないものを正面からすごい熱量で描いたことが『めんぼうズ』を見たことのない絵本にし、シュールな絵本の傑作にしました。同時にその「わからないもの」への愛は、『めんぼうズ』をきわめて今日的な作品にもしています。
こどものともは一年に12作の新作絵本が出て、その中からとくに人気のあるものが書店売りのハードカバーとして再発売される。単行本化には5年くらいかかるのはふつうだし、10年かかることもままあるが、さすがに20年はレアケースだ。
20数年前のことだ。福音館書店に初めて持込みに行った。1冊の著書もなかったし、絵本コンペの受賞歴もなかったし、ツテやらコネやら何もなかった。好きな絵本の奥付に書かれた電話番号を見てそこに電話した。「絵本を作っています、見てください」と伝えると、
【3月19日追記】新型コロナウィルス警戒のため中止となりました。楽しみにしていらっしゃった皆様には申し訳ありません。予約された方にはブックハ...
『びりびり』(東君平・作 ビリケン出版) 「いちまいの くろいかみを びりびり やぶいていたら へんなどうぶつが うまれました...
装幀家を主人公とした映画を初めて観た。著者とくらべれば裏方の目立たない仕事であるからだろう。そこにあえて脚光をあてたのは広瀬奈々子監督。是枝裕和監督(『万引き家族』など)の監督助手として経験を積んだのち今年『夜明け』で監督デビュー、『つつんで、ひらいて』
『もぐてんさん』(やぎたみこ・作 岩崎書店) ぼくは子どものころ昆虫少年でした。頭から触覚が生えていたわけではありません。バッ...
『えらぶえほん』です。文はとても少なくて単純です。最初の見開きにはこれだけ。「きみがいってみたいのはどこ? うみ? やま? じゃんぐる? ゆびをさしておしえてね」絵は細かく細かく描きこんであります。同じ見開きに海も山もジャングルも街も宇宙も