電車 居眠り 夢うつつ 第50回「アシモフにハマる」
47回の原稿を書きながらアシモフのロボットもののことを思い出して以来、すっかりアシモフにハマっている。高校生の頃にだいぶ読んだのだが、今改め...
日々の通勤電車の中で僕が考えていること
47回の原稿を書きながらアシモフのロボットもののことを思い出して以来、すっかりアシモフにハマっている。高校生の頃にだいぶ読んだのだが、今改め...
この連載のタイトルは「電車 居眠り 夢うつつ」だが、私が夢うつつで過ごすのは、何も電車の中だけではない。職場での会議中にも、自分には関係も興...
前回、AIの思考過程を辿るのが、最近のAI研究の一つのトピックになっているらしいということを書いた。思考過程を辿ると言っても、もちろんオンタ...
先日、AIの研究をしている人の話を聞く機会があった。その人の主要な研究の内容は、我々非専門家には難しすぎるということで、主に彼が生物学者と行...
ワイルダー・ペンフィールドは、カナダの脳神経外科医である。てんかんの外科手術を数多く手がけた。てんかんは、脳の一部が異常に活動することによって起こる。薬による治療もあるが、薬が効かない場合は、てんかんの「震源地」を外科的に切除する。
「脳の研究で、心がわかりますか?」というのは、神経科学者(あるいは、いわゆる「脳科学者」)に対して問われる定番の質問である。だが、この手の議論は上手くいかないことが多いようだ。意見の対立があって決着がつかないというのではない。
私の本業は大学の教員だ。専門は神経科学。この仕事をしていると、当然ながら動物の脳を扱うことが多い。脳といっても、まるのまんまの脳をそのまま見...
前回の原稿を書いた時は、最後の一編、表題作である「一人称単数」を読んでいなかった。その後表題作を読んだことで、この短編集全体に対する私の印象が全く変わってしまったのだ。あまりネタバレ的なことは書きたくないが「一人称単数」で描かれているのは
その本について友人に話すと、彼は「羊をめぐる冒険」の文庫版を貸してくれた。かくして私は春樹ファンになった。30代の終わり頃には、すっかり彼の小説とは縁遠くなってしまい、もはやファンというより「元ファン」というほうが相応しくなってしまった。
ありがたいことに、この「電車 居眠り 夢うつつ」も前回で40回を迎えた。これも読者の皆様とオーナーのおかげである。 ところがこのめでたい時...