ねむフクロウ11 鏡餅に入るまで

みなさまこんにちは。ホテル暴風雨・オーナー雨こと斎藤雨梟です。先週は、「ちょっと待て 鏡開きは 今日じゃない」(五七五病発症中)と、自らの早とちりをいさめてみましたが、本物の鏡開きは1月11日、つまり本稿が掲載される3日前です。みなさま鏡開きはされましたでしょうか。

かくいう私は間の悪いことに歯の治療中。餅を食べると仮の詰め物が取れる危険があるので、鏡開きは1月20日説を支持しようかと思っています。つまり先週早とちりで開いた鏡餅は慌てて元に戻したので、なぜか鏡餅の中で眠っていたねむフクロウも、そのままなのではないかと思われます。

先週、子供の頃は七草がゆを食べる習慣がなかったと書きましたが、ついでに鏡餅を飾る習慣もありませんでした。お正月のシンボル的に描かれた鏡餅の年賀状イラストや、スーパーなどで売られているプラスチック鏡餅容器の外形しか見たことがなく、鏡餅とはなぜああいう、潰れたひょうたん型をしているのだろう? あんな形を餅で作るのは大変ではないのか? 切るのも食べるのも大変だし、だいたいどこが鏡なんだ? と、謎がいっぱいでした。あれが「丸い餅を重ねた形」であることに気づいた時はまさに目から鱗が落ちました。

それはそうと、人の夢の話を聞かされるほどの苦痛はないと俗に言いますが、私は割と好きです。逆に夢の話でもないのにオチも何もない方がよほど苦痛なので、つまらない話に寛容かと言われるとまったくそうではありませんが、ねむフクロウの鏡餅のおうち話のようなまるでオチもなくほったらかしの味わいなどは大好物。

ちなみに今年の明けて元旦の深夜に見たのは物質転送機が発明される夢、元旦の夜から二日にかけて見たいわゆる初夢は、遊園地のコーヒーカップ様の乗り物そっくりの機械(発電機やプリンターなど色々な機能を兼ねている)が家にある夢でした。マシーンづいた愉快な年になりそうです。

過去のねむフクロウシリーズはこちら!

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