ホテル暴風雨4周年記念イベント、おかげさまで無事終了いたしました。
12日間、11時から19時まで全在廊しました。
ちょうどコロナ感染者が増えてきたタイミングで始まったので誰も来ないかと心配しましたがそんなことはなく、多くの方とお会いできました。
こんな時期に開催するのだから、できる限りのコロナ対策はしました。
入口で検温と手指消毒をお願いし、マスク着用と大声で会話しないこともお願いしました。
芳名帳は置きませんでした。同じペンを多くの人が使うのはリスクがあると考えたからです。
昨年までは参加者の著書と作品ファイルを自由に見ていただくコーナーがあり好評だったのですが、これも同様の理由でやめました。
搬入と搬出は最も込み合うので2グループに分け、時間をずらしました。
そうしたことにどれほどの効果があるのかはわかりません。しかしできる限りのことをやらないと、お客さんに来てほしいとは言えないと思いました。
そのうえで、誰も来なかったらそれはそれで仕方ないとの気持ちもありました。
お客さんのいない会場で、好きな絵に囲まれて、当番のメンバーと2、3名でぽつりぽつり今年どんなふうに暮らしてきたかなど語り合い、あるいは黙りあうのも、人生の中の貴重な時間だろうと思ったのです。
実際には、古い友人、仕事でお世話になっている方、はじめましての方、たくさんのお客さんが訪れてくれました。
コロナ以後ほとんど人と会っていなかったぼくにとってそれは想像以上に嬉しいことでした。
うちで仕事することが多い作家やイラストレーターには「外出自粛でもまるで生活が変わらない」という人もいて、ぼくも最初それに近い感じを持っていたのですが、2か月3か月と長引くとやはり違いました。人と会わないとだんだん元気がなくなるようでした。
展覧会期間中、1年ぶりの人、10年ぶりの人、34年ぶりの人などにお会いして、直接会うことがいかに嬉しいか、どれほど大事なことかわかったような気がします。
展覧会が終わり、またほとんど人に会わない生活にもどりますが、この2週間でチャージしたエネルギーがあれば、相当のあいだ元気でいられると思います。
ご来場の皆様、出展者の皆様、トークゲストの皆様、ギャラリー路草の皆様、本当にありがとうございました。
2週間だけ池袋に現れた「心しか泊まれないホテル」は再びネットの海に旅に出ます。
いつもなら「また1年後に」とご挨拶するところですが、今回はいつと約束できません。
来年か再来年かもっと先か(そうでありませんように)、出展者もお客さんもマスクなどしなくていいときが来たらそのときホテル暴風雨展4を開催したいと思います。
今回ご来場いただいた皆さんとはぜひまた、お会いできなかった皆さんとは今度こそきっとお会いしましょう。
それまでネット上のホテル暴風雨で毎日お待ちしております。
ホテル暴風雨オーナー 風木一人