ホテル暴風雨4周年記念トークショー第4回は、わたくし風木一人(絵本作家・ホテル暴風雨オーナー)の「絵本作家デビュー20周年お祝い会」です。
お祝い会と自分で言っていますが、お酒もごちそうもなくしゃべるだけです(笑)。
ぼくが初めて書いた絵本のお話は『ながいながいへびのはなし』です。これを福音館書店に持込んだらあるアドバイスをいただき、それがきっかけで書けたお話が『とんでいく』です。
『ながいながいへびのはなし』はその後さらに持込みの旅を続けることになったので『とんでいく』の方が先に出版されました。だからぼくにとってこの2冊はふたごのような作品で、どちらもデビュー作だと思っています。
こどものとも版の『とんでいく』刊行から20年が経ちました。よく20年も続けられたなあと感慨があります。ちょっと前まで若手のつもりでいましたが、さすがにもう若手とはいえませんね。
ここらで一度ふりかえろうと思います。自分は何を考えて絵本を作ってきたのか。
初期の作品をあらためて読むと、自分がどんな夢を持って絵本の世界に入ってきたのか、あのころの気持ちがリアルによみがえってきます。
よくあるような絵本は絶対作りたくなかったし、童話に絵がついたような絵本も絶対作りたくなかったし、自分の過去作と似たものも絶対作りたくなかった。
じゃあ、どんな絵本を作りたかったのか?
『とんでいく』を中心に初期の作品を紹介しながらそこをお話しします。
最新作であり『とんでいく』の姉妹編でもある『もういちわ とんでいく』も紹介します。
20周年だからこれまでお見せしたことのない、ぼくが自分で絵を描いたダミーなどもお見せします。これまで話したことのない話もします。
ぜひご来場ください!