ホテル暴風雨展2トークショー:小説投稿サイトからデビューする 芳納珪さん

芳納珪さんトークショー:小説投稿サイトからデビューする

この記事では、2019.5/16~5/28 池袋「ギャラリー路草」にて開催された「ホテル暴風雨展2」

ホテル暴風雨3周年記念|2019年5月16日〜5月28日 池袋・ギャラリー路草にてイベントを行います。2週間の展覧会&6つのトークショーです。

で行われた、小説家・芳納珪さんのトークショー「小説投稿サイトからデビューする」

小説家のデビューといえば昔は雑誌の新人賞と決まっていました。村上春樹は「群像」の、吉本ばななは「海燕」の新人賞をとって世に出ました。しかしいま別ルートからデビューする作家が増えています。小説投稿サイトです。小説投稿サイトとはネット上で誰でも

についてお伝えします。

5月26日(日)昼の部、6つのトークプログラムの5番目です。

芳納珪さん、登場!右は聞き手の風木オーナー、手に掲げているのが芳納さんの著書『天ノ狗』です

芳納珪さんは昨年11月、エブリスタに投稿した小説『天ノ狗(アメノキツネ)』が光文社から刊行された新進気鋭の小説家。『天ノ狗』は現代日本を舞台として、リアルな世界と地続きの世界観で書かれたファンタジー小説です。

「天の狗(アメノキツネ)」芳納珪(光文社キャラクター文庫)

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もともと小説を読むのが大好きで、特にSFや伝奇小説をよく読んでいた芳納さんが、神話学者ジョーゼフ・キャンベルの示した、世界中の神話が共通して持つ構造、つまり物語の「型」を意識して執筆したのが『天ノ狗』の原型だそうです。せっかく書いたのなら新人賞に出すことをすすめられ、挑戦したけれど落選。その後紆余曲折を経て、やはりもっと多くの人に読んで欲しくて小説投稿サイトへ投稿することを考え始めます。そうした経緯や、なぜ小説投稿サイト「エブリスタ」を選んだのか、投稿する際どんなことに工夫したか、どのようなプロセスを経て書籍化が進んだか、など詳しくお聞きしました。

「エブリスタ」での連載が終了した後、「書籍化の候補になっています」という連絡が来てもなかなか信じられず、出版社で書籍の担当編集者を交えて打ち合わせに行ってようやく信じられたというお話に参加者の皆さんも身を乗り出して聞き入っていました。

新人賞に落選した時には何がいけなかったのか大いに悩み、何度も書き直した芳納さんでしたが、『天ノ狗』は書籍化に当たって、担当編集者から「特に直すところはない」と言われたとのこと。作品を磨き続けただけでなく、好奇心を失わず、新しい挑戦を諦めない芳納さんの姿勢が新しい道を開きました。初めて聞くことの多い内容でありながらわかりやすく率直で親しみやすいお話に、「小説」「小説投稿サイト」への興味を満たされるのみならず、勇気づけられた方も多かったのではないでしょうか。芳納珪さん、どうもありがとうございました!

ホテル暴風雨での連載についてもご紹介しました

芳納さんは、書籍化された『天ノ狗』の続編『天ノ狗2〜高楼のきつねたち〜』をエブリスタに連載し、完結したばかり。6月からは『天ノ狗3』も連載開始予定です。

エブリスタ・芳納珪プロフィールページへ。『天ノ狗』シリーズもこちらから読めます。

「ホテル暴風雨」でも、ハードボイルドSF童話「<赤ワシ探偵シリーズ1>フロメラ・フラニカ」を連載中です! 人間のように二足歩行し言葉を話す「赤ワシ」その他いろいろな動物が登場とするという、『天ノ狗』とはまた設定も味わいも異なる作品ですが、読みやすく面白いお話です。ホテル暴風雨3988号室「フラニカ書房」では、<赤ワシ探偵シリーズ>だけでなく芳納珪さんの他の作品も掲載していく予定です。今後の作品にも是非ご注目ください。

2019.5.16~5.28 ホテル暴風雨3周年記念イベント「心しか泊まれないホテルへようこそ ホテル暴風雨展2」についての記事一覧はこちらです。展示概要、他のトークプログラムのレポートなど。こちらもぜひご覧ください。

ホテル暴風雨にはたくさんの連載があります。小説・エッセイ・詩・映画評など。ぜひ一度ご覧ください。<連載のご案内>

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